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「日向、こっち」
「ごめんね遅くなっちゃった」
「大丈夫」
遂に来てしまった8月3日。本来はこのまま日向とこの祭りを楽しむのだがまさかの東卍と愛美愛主の抗争が被ってしまい日向と別れた後直ぐに抗争を見張らないといけなくなった
『えっ!!8月3日ですか!?』
「うるさ…うん。そうなんだよな」
何時にあるのか千冬に聴いたあと直ぐに直人に連絡した
『8月3日って…武蔵祭りですよね?』
「そうだな」
『武道君、姉さんと行く約束してますよね?』
「………は、えっなななんで知ってるの?」
直人、いや誰にも話していない筈が何故かバレていた
『姉さんが僕に言ってたので』
「うそぉ………」
『今祭りに行く服を決めてますよ』
「状況説明は大丈夫だから…」
橘家はプライバシーが無いのだろうか
『分かりました。取り敢えず抗争について考えましょう。』
「うん」
『とは言いましても、龍宮寺堅が殺されないように静かに動いた方がいいでしょう。』
「そうだな、怪しまれるし」
『えぇ』
「と言うか、誰に殺されたのか分からないの?」
『分かりません』
「だったら、殺しそうな人?とかは…」
『見当がつかないですね…』
「そうか…」
『すいません…お役に立てなくて』
「大丈夫。絶対に死なせないから」
『お任せします』
今回は龍宮寺堅が殺されるのを回避することが武道の目標である。然し、何時に抗争が始まるのか、そもそも龍宮寺堅とはどんな人なのかが分からなかった
「武道君どう?似合ってる?」
「うん…似合ってるよ。髪型も凄いね、どうやってやったの?」
「ふふっ内緒」
「内緒って…っ!」
横からカップルらしき男女が通る。女性の方は浴衣を着ており、男性は…
東京卍會と書かれた服を着ていた。
「もうそろで抗争あるから」
「あれ?もうそんな時間か」
「帰り大丈夫か?」
「大丈夫。頑張って抗争」
「おう」
抗争とも言っているのでこの人に着いて行ったら場所は大丈夫だろう。然し、日向がいるので連れて行くにも危険であり、急用があると言って別れるのも日向が気の毒なのでどちらを優先にするか武道は迷う。今回は抗争を優先にしようと思い日向を見ると
「………」
頬を膨らましていた
「……?どうしたの」
「武道君…今どこ向いてたの?」
「どこ?あの人みてた」
「どっち?」
「男性の方」
「……そう」
そう言い日向は少し不貞てるのだった
「日向?」
「ん?別になんでもないよ」
笑顔を見せるが目が笑っていないので、怒っていると武道は気付く。過去に来る前、武道は監禁をした人の顔をみて機嫌を察していたので何となくわかったのだった
「……あっあれ」
「ん?あっ射的だ」
「やってくかい?1回500円だぜ」
「500円か…やる?日向」
「あの特賞当てれたら機嫌直せれるかもよ」
「え?…あぁうん。おじさん1回やらせて」
武道が顔を見て機嫌を察したのを日向は気付いていた
(小さいな…当たるかな)
一発打つが掠れてしまった
「惜しい〜頑張れ!」
2発目も掠れてしまう
(集中…イケる)
最後は真ん中に当たった
「わぁ!凄いよ!!武道君!」
「あっ…うん」
「特賞って何貰えるんだろ!」
「お客さんコレ」
そう言い店主が見せたのは倒れたら豪華賞品だった。真ん中には当たったが倒れては居ないので貰えない。日向と武道の間に何とも言えない空気が流れてしまった
「もーう!あれ絶対細工してるよね!」
「まぁまぁ、仕方がないよ」
あの後綿菓子やりんご飴を食べたりして時間が過ぎていた。その為もう抗争は始まっているのではと考えてしまい、武道は少しソワソワしていた。
ポツっと頭に何かが当たった。上を見上げると雨が降り始めてきた
「わっ雨だ」
「急ごう」
手を繋ぎ小走りで走る。日向は下駄を履いているので走りずらい為武道が合わせて走るようにした。
「髪型が崩れちゃう…」
「今日はもう帰ろうか。風邪ひくし」
何時もの道につきお開きを告げる
「うん。ありがとうね楽しかったよ」
「俺も…楽しかった」
「じゃあまたね」
「また、風邪ひかないでね」
日向が見えなくなるまで手を振る。さて、大分時間が経ってしまった。急いで来た道を引き返し、抗争をしている場所を探す。まだ殺されないで欲しいと願いながら。
ーー!!ーーー!
大勢の声が聞こえる。恐らく此処だろう。日向と別れて10分位で見つけれた。武蔵祭りの所から少し離れた開けた場所だった
「……うわっ」
東京卍會が書かれた服を着た人が倒れている。愛美愛主と書かれた服を着た人も。結構な人が倒れているので抗争が始まって結構な時間が経ったのだろう。急いで余り飛び火が来なさそうな場所に回り込む
(何処だよ…龍宮寺堅)
眼をこらして探すが特徴も知らないので見つからない。然し、武道の近くにいた見覚えがある人を見つけた。武道が過去に戻って少し経った時に倒した、タクヤ達を奴隷にしていた奴だ
(あれって……!)
其奴は小刀を持っていた。その小刀は
血がついていた
「はっ酷いざまだな。まぁ俺がやったけ
ボコっ!!
「カハァッ!!」
前回とは違い一発で気絶した清正をみて前回と同じ冷たい目を向けたが直ぐに刺されてしまった人に近づく
「大丈夫か?」
腹に刺されており血が流れていた。抗争をしている所からは少し離れた所なので誰も気付いていないまま時間が経ってしまい状態が悪い。急いで彼が着ている東京卍會と書かれた服を脱がせ腹部に締め付ける。これで止血はできていないかもしれないが、やらないよりはマシだろう
「よい……しょ」
自分よりも体が一回り大きい人を担ぐ。この人が龍宮寺堅かどうか分からないが兎にも角にもこの人を助けないといけない。
瞼が重たい。嫌、体も重たい。 こんなにも体が重たい時は初めてだ。
「…っ」
何とか瞼を開くが知らない住宅街で倒れていた。走馬灯かと思ったがその割にははっきりとしているので違うだろう
「……?起きたか?」
隣にしゃがんでいる男がいた。此奴に此処まで運ばれたのだろうか
「あ…此処は…」
「抗争してる場所から少し離れた所。安静にしといて」
「あぁ…」
其奴はガラケーを開き電話をする。多分119番をかけているのだろう。俺の状態を聞いたり住所を言っているからきっとそうだろう
「…名前何?」
「名前……?」
救急車を呼ぶのに名前は必要かと疑問を持ったが投げれる程の力がないので応えた
「龍宮寺…堅だ……」
「!!…そうか」
ガラケーを閉じ其奴は俺を見つめる。その眼は青色で髪は黄色だった。そう言えば、喧嘩賭博やってた…名前なんだったかは忘れたが彼奴を伸ばした奴と同じ特徴をしている。もしかして此奴なのだろうか。
「龍宮寺、君はこれから生きないといけない。皆のためにも…俺の為にも」
「俺の為…?」
何故俺はお前の為に生きていかないといけないのかを聞こうとしたが急に眠気がしてきた
「龍宮寺、俺の事は皆に言わないで。」
意識を話す前に其奴の言葉を受け止めた。
「っ…」
「ケンちゃん!!」
「…あ、エマか」
「……良かったぁ!起きてくれて。本当に心配したんだだから!!」
「すまんな」
佐野万次郎の妹佐野エマは泣きながらナースコールを押した
どうやら俺は丸1日は眠っていたらしい。長い間眠ってしまったなと思ったが医者曰く早い方らしい。救急車の中で心肺停止をした位重体だった事を聞かされると起きるの早いなと思ってしまった。体調も全然良いらしいので1週間少し経ったら退院できる
「よっ 」
「あぁ三ツ谷か」
目を覚ましてから数時間後にやってきた
「起きたか、良かった良かった。いやぁ抗争終わって周り見たらお前いないししかも病院に運ばれたとか驚いたぜ?」
「まぁそうだよな」
「しかも重体だったしな」
「今大分元気なんだけどな」
何気なく話しているが目が赤いので心配してくれたんだなと実感した
「あっ!三ツ谷もいる!!」
「おぉマイキーか」
「まじ心配したんだからな!」
「おぉ静かにしろ」
昔からのダチであるマイキーもやってきて、談笑は更に活発になってしまい、うるさいと注意をされた。仕方がなく部屋から出て談話室の方へ行く。
「お前さっき目が覚めたよな?なんで動けるんだよ」
「成長期だからか?」
「関係ないだろ」
談話室に着き今度は少し小さめで談笑をする
「そう言えば、けんちん誰に助けられた?」
「あ?」
「確かに、聴いてないな」
聞いたところによると、抗争が終わり俺が居ないことに気付いた東卍のメンツが探していた所、清正…喧嘩賭博した奴が俺を刺したことを自白したらしく、病院に運ばれた事に気付き近くの病院に行って俺を見つけたらしい。その時にはもう救急車を呼んだ人は居なかった。誰が呼んだのかと医者に聞くと本人に言わないで欲しいと伝えられた為俺に聞いたのだった
「いや…俺も釘を刺されているから言えれねぇんだよな」
「まじかよ。其奴徹底ぶりだな」
「だろ?」
「まぁ…其奴にあったら感謝しないとな」
「あぁ、俺を助けてくれたからな」
談話室の窓から見える空を見る。彼奴の眼よりかは薄いが十分青かった