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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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千歳が、『ワシ、ちょっとの間だけお化けの姿に戻れるようになった』と報告に来た。
「あ、またよくなったの、よかったね」
『でも、戻れるの、本当にちょっとだけだ。気を抜くとこの姿に戻っちゃうな』
「そうなの。今の姿のほうが楽なの?」
『そうだな、前はお化けの姿が一番楽と思ってたんだけど、今の姿になったら、今の姿が一番楽かも』
「そっかあ」
千歳が成長痛から回復していて嬉しいけど、本当に少しずつの回復なんだな。……俺は、千歳の全快の姿は、多分見られないんだろうな。
そんな日曜の昼下がり。休みの日なので千歳と二人でソファに座り、俺はいつもと違うことはできないのでスマホでSNS巡りや狭山さんのDiscordサーバー巡りをしていた。ふと肩に重みと柔らかみを感じ、見ると、千歳が俺の肩にもたれかかって眠っていた。
千歳がさっき『次の術式に備えてたくさん食ってたくさん寝る』と言っていたのを思い出す。そうか、昼寝も必要か。
……千歳の体の、柔らかさ、しなやかさを感じてどうしても胸が高鳴ってしまう。好きな人が俺を信頼しきってもたれかかって寝てくれるようなことが、人生で起きるなんて思わなかった。
……でも、こんな時間は、あと少ししか過ごせないんだ……。
もう、あとちょっとしか生きられないんだし、最後に千歳に好きって伝えたい。でも、いきなりそんなこと言ったら千歳は驚くと思うし、その後に俺が死んだら何か感づくかもしれない。だから、言えない。この気持ちは墓まで持っていく。
やりきれない思いを抱えたまま目を閉じたら、また短くなったオレンジのバー、俺の残りの命を示すタイムリミットが振動していた。
コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 第484話、読んだよ……。 千歳がちょっとだけお化けに戻れるようになったって報告に来たシーン、なんかもう、その一言一言が切なくて。二人の会話があまりにも自然で優しいからこそ、主人公が「あと少ししか生きられない」って胸の奥で思ってるのが刺さる…。 千歳が肩にもたれて寝てる時の「好きな人が俺を信頼しきってる」っていう心情、すごくわかるよ。その幸せを噛みしめながら、言えないまま墓まで持っていくしかないって思うの、苦しいけど、ちゃんとそこにある愛だよね。 最後のオレンジのバーが振動する描写、映像が浮かぶみたいだった。尊いけど、切なすぎるよ……😢