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「朝礼を始める!」
兵士の朝は早い。
5時頃から朝礼が始まり、それが終わると朝食。
全て規定の時間に遅れたらただじゃ済まない
朝が苦手などと言う甘ったれたことを言っている場合ではないのだ。
「こういちっ!朝だよ!」
「..ゆうきは朝から元気だなぁ、ふわぁ〜!」
僕の周りを駆け回る勇樹には心底呆れる
「いただきます」
「チビチビ食べてないで早く食べる!」
そう言いながら、勇樹は朝ごはんをかきこむ
「そういう勇樹は、早すぎ、!」
「時は金なりって言うだろ?」
「でも、かきこむのは体に悪いらしいよ?」
「ほらそこ!くっちゃべってないで食べることに集中しろ!」
「ご、ごめんなさい!」
この世に上官ほど怖いものはない。
改めてそう感じた。
朝食が終わると訓練だ。
「ほら!腕立て伏せ50回!よーい、始め!」
基礎的な体力づくり、これが一番しんどい
「はぁ、!はぁ、!はぁ、!」
「こういち体力無さすぎ!」
「うる、さい、!」
腕立て伏せをしてる最中にも話しかけてくる
「49..50..!」
俺が終わった頃にはみんなはもう息も整ってきていた
「やっぱこういちは向かないよ..」
「分かってるよ、!」
「じゃあ、なんでっ!」
「勇樹が行ったから、?」
「こういちには、タヒんでほしくないの、!」
「僕だって勇樹にはタヒんで欲しくないと思ってるよ」
「ほら次!森の外周を限界まで走り込め!」
「はい!」
「こういち!一緒に走ろーな!」
「無理、だよ!」
「えー?できる所まででいいから!」
「わかった、できる所までね?」
「1.2!1.2!」
「1、2、!1、2、!」
同じ1歩なはずなのに勇樹は軽々と駆ける。
僕のように力を振り絞る様子は微塵も感じ取れない。
「この、体力、バカめ、!」
「ん?どした?」
「なんでも、ない!」
結局、僕は2周したあたりでリタイアした
みんなも2周あたりから顔が険しくなり、3周目へ行くあたりでリタイアしていた。
ただ一人を除いて。
勇樹は4周目も軽々と走っていた。
「人間の、限界まで、走ったよ、!」
「それな、これ以上は、ほんと、タヒぬ」
そういうみんなに対し上官は
「お前ら!それくらいでへこたれるな!見てみろ!4周目を超えても平気な顔してる奴がいるだろ!まだまだ行ける!走ってこい!」
上官に叩かれ、押され、また走り出すこととなった。
基礎体力作りの訓練後
「はぁ、!疲れたぁ」
「おつかれさん!笑笑」
「こういち早すぎなんだって!」
「そーか?」
「あ、!先行っといて!僕水筒に水汲んでくる」
「あー、おけ!」
1人で歩くと、急に周りの音が聞こえてくる
「はぁ、まじ疲れた」
「それな!?ゆうきってやつほんと許さん」
「ほんとに、あいつも空気読めよな〜」
「そうそう!自分が行けるからって突っ走って」
「そのせいで上官に俺ら叱られるしな」
「ほんと、しんどくなくてもリタイアしろよ」
ただ、上官の指示に従い限界まで走っただけ
ただ限界じゃないから走り続けていただけなのに
なんで、みんなに嫌われるのだろうか
空気を読むだけが正義なのだろうか
僕の心がなんだか苦しくなった