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ゴゴゴゴゴ────………
城の前に転がる何百もの焼けた死体
悲鳴を上げながら這いずり回る人々
焦げた人間の臭いが鼻の奥底を突く
これを地獄と呼ばずに、なんと呼ぶのか
『久しぶりだなァ……スタン王国よ』
立ち上る黒煙の中から現れる男
カール・ベン・マッカーサー
その顔は異能師としての優越感に浸り
目の前に佇む一人の男を直視する
『何の用だ…蛇顎旅団……』
地獄の光景を前に立ち塞がる男
ルイ・カントニオ
苛立ちに震える両手を抑え込み
深呼吸をしながらカールを見上げる
(感情的になってしまえば、ヤツの思う壺だ……!抑えろ…怒りを………)
第15話【100%】
焦りと怒号が飛び交う国王の寝室前
選ばれし七名はぶつかり合っていた
『ルイ中佐は戦いに行ったんだぞッ!?オレたちも…今すぐ援護に……!』
『バカ言うなスミス……ボクたちに任されているのはスタン国王の命だ』
ふと 窓の外を見れば
戦闘不能になった国家異能師の数々
燃え上がる真っ赤な炎
死体から立ち上る黒い煙
一瞬にして
その光景が目に入ってくる
そして、いつ何時───
中佐の体が吹き飛ぶか分からない
『テメェら…それでも異能師かッ……!!国家の犬になるのがオレらの勤めなのかッ!?』
怒りに狂ったスミスの声が廊下を突き抜ける
そこで、レーン・ミークルが口を開く
『犬になった気はない』
『あ゛ァ……?』
『冷静になれ…チェーン・スミス……』
腕を組みながら窓の外を眺める
そこには───
依然として睨み合う
ルイ中佐とカールの二人
『中佐は死なん………』
『100%な』
ルイ・カントニオ
彼の異能は ”光” そのもの
恵まれた容姿、恵まれた才能
特別頑丈な身体だからこそ引き出せる
恵まれた異能の最高地点────
100%
『光の速度』
シュッ────………
『ッッッ────!!!?』
常軌を逸した終わらない激痛と
これまで味わったことのない衝撃に
カールの体は芯から折れ曲がり
吹き飛ぶ────
『おい……どした蛇顎旅団……立てよ』
巨大な穴が空いた壁に倒れ込む
体中がへし折れた血塗れのカール
『何…が………起こっ……だぁ………』
『わかんなかったか……ならば、もう一度』
ギュイ────ンッ………!!
ルイの右腕が眩しい光を帯び始める
それは直視すると目が焼けるほど強い光
『避けられたら褒めてやろう………』
『この私に挑んだ勇気を────』
コメント
1件
「ルイ中佐、かっこよすぎます……!」って思わず声が出ました。目の前の地獄を前にしても怒りを抑え込む冷静さ、そして「100%」の信頼を寄せるレーンの言葉。仲間の絆がじんわり来ました。最後の「避けられたら褒めてやろう」の台詞も含めて、静かな熱が漲る回でした。次が気になりすぎます!