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注意
これは呪鬼2にオリジナルキャラクターをねじ込んだ**夢小説**です。
夢小説ですが**男OC**です。
実際の動画人物に一切関係ありません。
筆者の理解不足やOCをねじ込んだ影響で原作設定が歪むことが多々ありますがご了承ください。
ご感想はありがたくモチベーションにさせていただきますが、ご文句やご意見、その他不快なものは一切受け付けません。
これが夢小説であることを理解して、それでも読みたい方はお進み下さい。
場面は呂戊太の鬼化を解除し、猿山が鬼化しているところです。
──零陀小学校 中庭裏・ゴミ捨て場。
草むらに覆われた古タイヤの山の影、段ボールと紙束の上で人一人が爆睡していた。
「うわぁ見ろコネシマ!ホームレスがおる!」
ゾムが顔を引きつらせながら叫んだ。
「ホームレスなんか出る学校やったか!? やっぱ思っとったけど治安悪いわここォ〜」
コネシマも続く。身を寄せていた鬱島大がぽつりと口を開いた。
「ホンマに猿山ァ……いたいけな俺たちを追いかけまわす前に、こういうのどうにかした方がええと思うわァ〜」
「いやいや、なんかこの人事情あるかもしれへんやんか。関係者以外に人おったん初めてやしなんか聞けるかもしれへん。」
トントンが額の汗を拭いながら、冷静な声を発した。
「とりあえず天野刑事に──」
「兄さん!なんか僕ら以外に人が!」
ロボロが指差した先、先程の男…赤いジャージを羽織り、灰色のスウェットにクロックスを履いた男が、盛大な寝息を立てていた。
「えぇ!? ホント?……うわぁほんとにホームレスがいるぅ!……え、待って、見たことある……ってか、知り合いってか……友達ってか──柊!?」
天野絵斗の声が裏返った。
その男、雉野 柊。
天野絵斗と同じ学校の出身で、いまだ「遊び仲間」の関係にある能天気な変人。
──校内をさまよう猿山から命からがら逃げている最中、なぜか校庭のゴミ捨て場で爆睡していた。
「ちょ、マジで?え、なんでここに……いや、寝る場所ォ!」
絵斗は走り寄って揺さぶる。
「んぁ……なんや…?うぇ、とぉ?……あぁ、なんや絵斗やん……」
柊が片目を開けて間延びした声を出した。
「“なんや”じゃないよ!今ここは地獄なんだよ!? 出れねぇの!どういうつもりでここで昼寝してんの!?」
「いやー、ちょっと冷えたら気持ちよなってしもてな……どこやここ?」
柊は頭をかいて大きくあくびをした。
子どもたちは全員、思っていた以上のやばさを感じていた。
「……猿よりあっちの方が怖いかもしれん」
ゾムがぽつりと呟いた。
「柊!おまっ……マジでなんでここにいんの!?ていうか何してんの!?」
叫ぶ天野絵斗に、柊はもそもそと体を起こしながら、のびをした。
「おぉ〜、あまのぉ!なんやすごい久しぶりな感じするなぁ〜!元気してたぁ?」
「元気じゃない!いや元気だけどそれどころじゃない!!」
「え、てか……なんなん?ぎょーさん子ども連れて、え?なに?保育士に転職したん?新しい人生のスタート?応援するわぁ〜」
柊は笑顔で手を叩いた。
「バカ!俺ら今命狙われてんの!!」
「……誰に?」
「らだおだよ!ら・だ・お!!お前の同級生!猿山らだおが鬼になってんの!!」
絵斗の絶叫にも、柊の反応はまったく動じない。
「あ〜……まじ? らだおくんもついに殺人鬼か〜。なむなむ。」
そう言いながら、柊は手を合わせた。合掌。全く感情がこもっていない。
「能天気やってる場合じゃないの!!」
「えぇ〜?でも、らだおくんってさ〜鬼になったとしても情はあるタイプちゃう?俺ら仲ええし、喋りゃなんとか──」
「ムリだってばぁ!!今追いかけられてるの!!殺されかけたの!!ていうかなんで寝てたの!?」
「風が……なぁ、気持ちよてさ……しかも紙束、意外と枕になるねんで?一回寝てみ?」
「誰が寝るか!!」
そんな怒号と能天気が飛び交う中、子どもたちはひそひそと話し合っていた。
「……なぁ、トントン」
「……ん」
「やっぱあの人、猿山よりやばくない?」
「うん。あの人にだけは絶対ついていったらあかん気がする……」
子どもたちの警戒レベルは、確実に「鬼化したらだお」に匹敵していた。
そんなこともつゆ知らず。
柊はあくびを噛み殺しながら、やっとこさ全員の顔を確認するように子どもたちに視線を向けた。
一人ひとりを適当に一瞥していく中で、ふと、黄色いTシャツを着た小柄な少年──呂戊太に視線が止まった。
「ン〜?おいあまの!これもしかしてロボちゃんか?」
「え?うん……そうだけど……」
「子どもの成長ってはええな〜〜!!前会った時なんか3センチくらいやってんぞ!」
柊は満面の笑みで、ガバッとロボロの肩を抱き寄せようとする。
「は、はは……」
ロボロは乾いた笑いしか出せなかった。
「おい、知り合いなんけ?」
コネシマが怪訝な目でロボロに聞く。
「う、うん……兄さんの友達だから昔よく会ってたんだよ……!僕が生まれてちょっとしてからだから、あんまり覚えてないけど……!」
「大変やぞお前……」
うつ先生が低く呟く。
「多分な、天野刑事除いたら、誰よりも絡まれる……」
「いやぁあああああ!!」
ロボロの悲鳴が校庭に響いた。
「おぉ〜びっくりした、声でかいなぁロボちゃん〜〜〜!めっちゃ元気やん!!ええわ〜〜!元気が一番!」
「うわあああああ来たあああ!!」
逃げようとするロボロに容赦なく絡む柊。
その後ろで、天野絵斗が頭を抱えた。
「……お前が来ると状況が五割増しでカオスになるんだよな……!」
「あんがとー!!!」
「褒めてねぇんだわ!!」