そして着いたのが……
ジンペイ「これが城!?」
コマ「どう見ても公衆トイレだよね?」
コマの言う通り、見るからに公園にありそうなトイレだった
しかもご丁寧に『TOILET』とまで書かれてある
執事「いいえ。此方は花子様の城に向かう為の『駅』でございます!」
すると、トイレの建物の向こう側の右の路線から、シュ――ンッと細長い何かがやってきて、丁度トイレの前で停車した
執事「その名も、『トイレットコースター』!」
こ、これは…
ジェットコースターならぬトイレットコースターという訳かッ(((
メラ「あんなもんに乗るのか…;」
フブキ「何だかテーマパークみたい」
ジンペイを除く4人は唖然とし、ジンペイはキラキラと目を輝かせている
執事「そう!この城は、永遠のお友達にいつまでも楽しんで貰いたいという思いで、
花子様が築き上げた、謂わば『トイレの花子さんランド』なのです!」
いや、トイレの花子さんランドって……まんまやん(´・ω・`)(((
ジンペイ「じゃあ、俺1番前~!」
ジンペイはトイレットコースターの1番前の左側に座った
コマ「あ、待って。合計で4つしか椅子が無いよ?」
フブキ「確かに。執事さん、この場合はどうすれば…?」
これは予想外だった執事は、腕を組んで考え込む
執事「うぅむ……。仕方ありません、3人並んで座るか、あるいは誰かが誰かの膝に座るか…」
ジンペイ「よし分かった。アゲハ、俺の膝の上に来い」←
フブキ「いや、ジンペイ君じゃ信用なんないから、私の膝に来なさい」←
メラ「いや、ここは年上の俺が」←
3人に詰め寄られて困惑するアゲハ
アゲハ「いやいやいや!私なんかきっと体重めっちゃ重いだろうから…」
ジンペイ「ウソつけ!28キロしかない癖に!」
アゲハ「バラさないでよ!?てか、なんで知ってるの!?」
コマ「28はいくら何でも軽すぎる!僕でもいけちゃうよ!」
うん。確かに、うん。28はちょっと軽すぎひん?(((((
執事「決まらなのであれば、ジャンケンをなさればいかがでしょう?」
「「「「天才かよ」」」」←
4人はアゲハを膝の上に乗せるという命をかけた(?)ジャンケンが始まった
ていうか、アゲハを膝に乗せるのはもう確定なのね(((
メラ「……勝った」
「「「負けた――――ッ!!!!」」」←
メラは喜び、他の4人は膝をついて泣き叫ぶ←
そして…
乗る順番は、
メラ&アゲハ|コマ|
―――――――――――|執事
ジンペイ|フブキ|
となった。
メラ「アゲハ…お前、軽すぎだろ…;」
アゲハ「お世辞は結構ですよ、メラ先輩…」
メラ「いや、そういうんじゃなくって、本当に…」
ジンペイ「おい、俺の隣でイチャコラすんなや」←
ジンペイはメラに笑いかける。
が、目は全く笑ってないので、所謂暗黒微笑という奴である(((
コマ「執事さん、早く発車させてください」
執事「ああ、少々お待ちを」
フブキ「早よしろや」←
執事「ア、ハイ。」←
執事はトイレの水を流すレバーを下に引き下した
執事「では、出発進行!」
その声と同時に、後方から水が押し寄せてきて、その圧力でトイレットコースターは前に進み始めた
ジンペイ「うおぉー!楽しー!こんなの並ばずに乗れるなんて最高!」
ジンペイはさっきと打って変わって上機嫌になり、両腕を突き上げてニコニコ笑う
すると、メラの膝に座ったアゲハがギョッとする
アゲハ「ジンペイ!前、前!!」
ジンペイ「んぇ?…ええぇぇぇ!?!」
なんと、この路線に続いていたのは、トイレそっくりのトンネルだった!
執事は驚いてる5人を無視し、
執事「しっかりお掴まりを。最初の『ゾーン』へ、スプラ~ッシュ!」
というと、レバーをクイッと下に下げる
すると、水の流れるスピードが一気に速くなり、アゲハ達の乗ってる、
トイレットコースターは物凄いスピードでトイレの便器に突っ込んだ
「「「うわぁぁぁッ!!/きゃあぁぁぁッ!!」」」
メラ以外の4人は只管発狂し、メラは俯いて黙り込んでる
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