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部屋を出てすぐ、向かう先は珠生の部屋。
珠生というのは、俺と碧海共通の友人で、何かと頼りになる存在だ。何度か、相談に乗って貰ったこともある。
珠生の部屋を勢いよくノックした。
「…はい、って賢史じゃないですか」
「…相談、乗ってくれ」
珠生は溜息をついて部屋の中へと入れてくれた。
「で、急になんです?どうせ、碧海関連でしょう」
「…なんで分かんの」
「いっつもべたべたくっついてるの、気付いてないんですか?こっちからしたら暑いのなんのって」
図星をつかれた俺は、珠生に今あったことを話した。
「なんだ、そんなことですか。心配して損しました」
「そ、そんなこと、って俺にとっては結構重大なんだけど…!!?」
「謝っとけば大体のこと解決しますよ。ほら、もう遅いんですし帰って早く仲直りでもしときなさい」
面倒くさそうに言う珠生に、ほとんど無理やり部屋を追い出された。