錆の都送り

戦場は依然として混沌としていた。鋼谷と仲間たちが鷹津に立ち向かう中、周囲の空気が張り詰め、敵の冷酷な笑い声が響き渡る。しかし、鋼谷の心の奥には、希望の光が灯り始めていた。仲間のために戦う決意が、彼を支えていた。

「鋼谷、加勢する！」突如、真嶋の声が響いた。彼は刀を構え、空中で一閃させる。周囲の空気が震え、真嶋の異能が目の前に現れると、その姿は剣のようだった。

「真嶋！」鋼谷は驚きと喜びが交錯する。「来てくれたのか！」

「もちろんだ。仲間だろう？　お前を助けるために、ここに来たんだ！」真嶋は笑顔を浮かべながら、刀を構える。「私の異能を見せてやる！」

真嶋は刀を一振りし、空中に無数の光の刃を生成した。彼の意のままに制御されるそれらの刃は、まるで星のように輝きながら、鷹津に向かって飛び立っていく。

「何だと？！」鷹津は驚愕し、急いでその攻撃を避けようとした。しかし、真嶋の刀は瞬時に消滅し、再び別の方向から出現する。

「お前の動きを読んでいる！」真嶋は冷静に言い放つ。光の刃が鷹津の周囲を取り囲み、逃げ道を封じる。

「やめろ、真嶋！　強敵だ！」鋼谷は心配しながら叫んだが、真嶋は微笑みを浮かべて答える。

「心配するな、鋼谷。私がいる限り、負けることはない！」

その言葉に鋼谷は力をもらい、再び立ち上がる。「ならば、共に行こう！　全力で倒すんだ！」

真嶋は頷き、刀をさらに振りかざす。彼の異能によって、無数の光の刃が鷹津に向かって襲いかかる。鷹津は焦りながらも、その場を巧みに動き回り、刃を避ける。

「私の力を侮っているようだな、鷹津！」真嶋は刀を振り下ろし、地面に叩きつける。すると、その衝撃波が発生し、周囲の土埃が舞い上がった。

「これが、私の真の力だ！」真嶋の刀から発生する光が、鷹津を包み込み、彼の動きを封じるかのように迫っていく。

鋼谷もそれに呼応するかのように、鉄鎖を振りかざし、鷹津に向かって突進した。「今だ、真嶋！」

二人は息を合わせ、同時に攻撃を繰り出す。真嶋の光の刃が鷹津の周囲を包み込み、鋼谷の鉄鎖がその隙間を突く。

「くそっ、何だこの攻撃は！」鷹津は一瞬、戸惑いを見せる。その隙を逃さず、鋼谷は全力で鉄鎖を振り下ろした。

「お前の運命は、ここで終わりだ！」その瞬間、鋼谷の鉄鎖が鷹津に直撃する。

だが、鷹津は最後の力を振り絞り、身を翻してその攻撃をかわす。しかし、真嶋の光の刃が彼の周囲を囲み、再び攻撃を仕掛ける。

「逃げられないぞ、鷹津！」真嶋は高らかに笑い、光の刃を鷹津に向けて放った。彼の刃が鷹津に直撃し、その体を切り裂く。

「ぐっ…！」鷹津は苦痛の叫びをあげ、ついに膝をついた。彼の目には、驚きと憤怒が交錯していた。

「これで終わりだ、鷹津！」鋼谷は再び鉄鎖を構え、真嶋と共に彼に向かって突進する。

「待て！　終わってはいない！」鷹津は最後の力を振り絞り、異能を発動させる。しかし、鋼谷と真嶋の連携攻撃は、彼を圧倒する。

「俺たちの力を見せてやる！」鋼谷の叫びが響く中、二人の攻撃が再び鷹津に向かって放たれた。

一瞬の静寂の後、鋼谷と真嶋の攻撃が鷹津に直撃する。その瞬間、周囲に光が満ち、彼の叫び声が響き渡った。

「うあああああああっ！」鷹津の悲鳴が、暗闇の中に消えていく。

静けさが戻った。鋼谷と真嶋は、息を切らしながら互いに目を合わせた。

「やったな、鋼谷！」真嶋は笑顔で言った。

「うん、でもまだ油断はできない。周囲に気を付けよう」と鋼谷は警戒しながら答えた。

二人は仲間たちと共に、戦いの終息を迎えるため、次なる敵に備える決意を固めた。新たな希望を胸に、彼らは進むのだった。