テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
junp
2,250
絶対辰哉
268
#岩本照
絶対辰哉
3,054
3,449
コメント
2件

うえええええい(・∀・)ニヤニヤ
みぅ🤍🥀です。 第7話、読みました。 「気を付けて帰れ」って、さりげなく送った照くんの心情、すごく好きです。自分の変化にまだ気づいてない感じが、もう甘酸っぱくて…。 辰哉くんも、最初に報告したい相手が照くんって時点で自覚してるのと同じじゃないですか?(笑) お互い無自覚なまま、少しずつ距離が縮まってるのが伝わってきて、続きが気になります。 プレゼン成功おめでとう!って心の中で言いました🌙
同居生活、三週間。
その日は朝から辰哉が慌ただしかった。
💜「やばい」
💛「何が」
💜「今日プレゼンだった」
💛「今思い出したのか」
💜「昨日まで覚えてた」
💛「それは覚えてないのと同じ」
辰哉はバタバタと資料を鞄へ詰め込む。
照は呆れながらコーヒーを飲んでいた。
💛「忘れ物すんなよ」
💜「大丈夫!」
そう言って家を出て行った。
三分後。
ガチャ。
💜「社員証忘れた!」
💛「ほらな」
────────
夜。
時計は八時を回っていた。
照は夕飯を作り終え、リビングで待っていた。
いつもなら七時前には帰ってくる。
スマホを見る。
連絡はない。
💛「……」
別に心配する必要はない。
大人だ。
仕事が長引くことだってある。
そう思いながらも、視線は何度も時計へ向いてしまう。
────────
八時半。
ようやくメッセージが届いた。
💜『ごめん!今終わった!』
💜『帰る!』
照は小さく息を吐いた。
自分でも気付いていなかった。
連絡が来るまで、ずっと気になっていたことに。
💛『了解』
短く返信する。
送ったあと、少し考える。
そしてもう一通。
💛『気を付けて帰れ』
送信。
数秒後。
💜『はーい!』
絵文字も何もないのに、なぜか楽しそうな返信だった。
────────
九時過ぎ。
ガチャ。
玄関が開く。
💜「ただいまー!」
💛「おかえり」
辰哉は鞄を置き、そのままソファへ倒れ込んだ。
💜「疲れたぁ……」
💛「お疲れ」
💜「聞いて」
💛「ん?」
💜「プレゼン成功した」
💛「お」
💜「めちゃくちゃ褒められた」
その顔は子どもみたいに嬉しそうだった。
照は自然と笑う。
💛「よかったな」
💜「うん!」
💛「頑張ってたもんな」
辰哉は少しだけ照を見る。
💜「……」
💛「どうした」
💜「いや」
💜「なんか照に言われると嬉しいなって」
照の動きが一瞬止まる。
💛「そうか」
💜「うん」
少しだけ照れくさくなって、辰哉は立ち上がった。
💜「ご飯食べる!」
💛「冷める前にな」
────────
夜。
それぞれの部屋。
照はベッドへ横になった。
今日一日を思い返す。
“気を付けて帰れ”
“おかえり”
“よかったな”
ただそれだけの会話。
でも。
辰哉が帰ってきた瞬間、安心したのも事実だった。
💛「……変だな」
半年限定の同居人。
それだけのはずなのに。
気付けば、帰りを待っている自分がいた。
一方その頃。
辰哉も自室で天井を見上げていた。
💜「褒められたからかな」
胸の奥が少しだけ温かい。
プレゼンが成功したから?
違う気がした。
一番最初に報告したいと思った相手が照だったから。
その理由には、まだ気付いていなかった。