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けんとside


俺はだいごくんをさがしに、あの場所へ走った。



そう、校舎裏に。



俺がいつもいじめられるとき、


いつもそこだった。


ここだけは、いないでくれ、、!!


と何度も願いながら校舎裏に滑り込む。




「 、、っ、、!ぁ、、だ、だいごくん、?! 」




期待はあっさり裏切られた。


そこにはボロボロになって倒れているだいごくんがいた。


一瞬で、体中の血の気が引く。




「 だいごくん、泣、!だいごくんっ、泣、、! 」




俺は何度も名前を呼んだ。




だいご「 んんっ、、、けんと、?イッッ、、 」



「 だいごくんっ、!!! 」




目を覚ましただいごくんは、


起き上がろうとする。


しかし、痛みで顔をしかめた。




だいご「 ごめんなぁ、探させちゃって、、帰ろっか、! 」



「 帰ろっか、!やなくてっ、、!」



だいご「 もぉ、どうしたんよ、笑 」



「 だいごくん、殴られたんだよね、?だれに、?!なんで、?! 」




だいごくんは口を開かない。




「 もしかして、あいつらに、?!


まさか、おれをかばったんjy、、! 」




言いかけたところで、


だいごくんの人差し指に口をふさがれる。




だいご「 ええの、けんとは知らなくて、 」



「 俺のせいで、、俺のせいで、、 」




また、脳裏に浮かぶ。




『 こんなやつ、生きてる意味あんの?笑 』



「ぁ、、、ぅ、、」



『 なんでまだ生きてんの?笑 』



「ぁ、ぁ、ぁぁぁ、、、、」




だいごくんが心配そうな目で見つめる。




「 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、! 」



混乱した俺はそう云い放つと、


だいごくんを置いて逃げてしまった。




だいご「 ちょ、!!けんと、!!?


あぶないで、?!けんとっ、?! 」






俺は走って家に帰った。


スマホの電源は落として、部屋も真っ暗で。


何も、考えられなかった。頭が回らない。




俺のためにボロボロになってくれただいごくんを、


1人にしたまま自分だけ逃げてしまった。




「 俺は、俺は、、 」




そう言って、一日中自分を責め続けた。





その日から俺は、学校に行かなくなった。


家から一歩も出なかった。





暗闇を見つめては、時だけが過ぎていく。


何日も、何か月も経っていた。


もう、心の底から限界だった。




そうだ、あの場所へいこう。


だれにも邪魔されない、俺の居場所に。




スマホだけ持つと、


俺はふらふらと外へ出た。



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ある日のホームルームにて。



先生「 今日も休みは長尾なー。」


先生「 最近毎日、誰かを迎えに来ているわけでもなく校舎前に路駐している車がいるらしい 。」


先生「 しかもいつも、誰も乗っていないそうだ。」


先生「 何か知ってることあったら先生におしえてなー。」




クラスメイト 「 不審者かなー笑」


クラスメイト 「 不審者なのに毎日来ることある?笑」


クラスメイト 「 そういえばさ、不審者で思い出したわ、」


クラスメイト 「 この前校舎裏から帰ったら、見ちゃったんだよね、血痕、」


クラスメイト 「 え、こわ、もしかして、、 」


クラスメイト 「「 ふしんしゃ?!笑 」」


クラスメイト 「 まっさかねぇ笑」





生徒は知る由もなかった。


その不審者は、


毎日殴られるために路駐していることを。

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