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[新規メモ]
―件名なし―
逃げた兎は帰って来るのだろうか。
私が兎だったら帰らないだろう。
自由に生きられない事ほどの
苦痛などない。
だからこそ、
兎は逃げたのだろう────…
しかし…
この世のどこか端っこにでも、
「自由」だなんて言葉は転がって
いるのだろうか。
自由があるのだとしたら、
きっと兎は窮屈に感じなかった
だろうに。
自由を分けてやれたなら、
兎は、きっと居なくならなかった
だろうに。
しかし。
窮屈や多少の居心地の悪さを
快適だと思えたなら、
発想の転換が出来たとしたら。
兎はこの大きな世界で
雨に打たれて震える事もなく、
雪に包まれ凍えることもなく、
日々を幸せに生きれただろう。
今、このメモを読んでいる
アナタはなんて大袈裟な
兎好きのメモだ、と笑うであろう。
だが………
いえ。
台詞で言うならば、
たった一言で終わる。
「このメモは兎に宛てられた
ものではないのだ」
どうか、このメモを見て
アナタには客観的にこう思ってほしい。
─────兎は幸せになった。