テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#初投稿
YAMATO
824
👻
1,879
私が好んで字を書くようになったのは、小学四年生になった時でした。
私は元々物忘れが酷く、その日の出来事でさえ1日が終わる頃には思い出せませんでした。
それを何とか克服したいと思い、私はその時合ったことを忘れないうち
に日記として書き記したのです。それが、「明日の私への手紙」でした。
でも周りは「自分」に向けて書く手紙にいい思いはありませんでした。よく話してくれていた子にそのことを話した時、その子はクラス全体に大声で言いました
「叶奏(私の名前)、自分に向けて手紙書いてるんだって〜!!気持ち悪いよね〜!!」
その時、私の中でプツンと何かが切れたような気がします。「気持ち悪い」なんて友達に言われたのは初めてだったからです。でも今考えればあの頃は小学四年生。そんなものを見るだけでいじめのネタにできる、そんな年齢だったのです。
その日から私は学校で孤立するようになりました。人の目が怖くなり俯くことが多くなりました。
それ以来私は、人も、手紙も、こんなことしている自分自身も気持ち悪く、嫌いになり、自分を偽る生活が始まりました。
コメント
1件
第2話、読み終えました。日記を「明日の私への手紙」と位置づけた発想、とても素敵だったのに、周りに理解されず「気持ち悪い」と罵られたシーンは胸が締めつけられました。自分を守るために自分を偽る――その苦しさがひしひしと伝わってきます。この過去が今の叶奏さんにどう影を落としているのか、続きが気になります。作者さんの描く繊細な心情描写、引き込まれました。