テラーノベル
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─堕とさないと出られない館に閉じ込められました─
注意喚起
・御本人様とは一切関係ありません
・BL(R18にはならないはず)
・zmさん総受け
・現mzybのメンバーのみ登場します
閲覧はあくまで自己責任でお願いします。
◇
「・・・う・・・・・・」
ずきりと痛む頭を抑え、重い瞼を上げる。
次に感じたのは、背中に当たる硬い床。視界に映ったのは、木製の天井に映えた、埃を被ったシャンデリア。
「・・・・・・え?なにここ、どこ・・・?」
白い壁に囲まれ、古ぼけた木の床。窓の外は深い森が広がっている。
ここはどうやら、森の中にある洋館らしい。
なんでここにいるのか、さっぱりわからない。
長いこと眠っていたせいだろうか硬い体を動かして、上半身を起こす。
「・・・なんでこんなとこに集まってんねん」
「うわっ!?」
その時、背後から突然、男性の声がした。
振り返るとそこにいたのは、紅目が特徴的な黒髪の男性。
がっしりとした体格で、一瞬目を奪われてしまった。
・・・・・・まてよ。集まる、って言ったか?
「なあ、そこのひょろっちいの。ここどこだか知ってるん?」
「え・・・・?」
今度は正面から声がする。
声の主に目を向けると、今度は四人の男性たちがこちらを見ていた。目の前でこちらに声をかけたのは、オーバーオールがよく似合う男。
しかも、どこか全員様子が変だ。変、というか・・・
「・・・・・・モ、モンスター?」
「はぁ?あんな雑魚と一緒にせんで貰えます?」
あ、怒ったんか。
目の前の男───竜らしき見ための男が、大きめの瞳を釣り上げる。
「みなさん、よく来てくれました」
そんな時、ふわりと部屋の隅から女性が現れた。
すらっとしてた体型に、光を帯びて艶めく白銀の髪。瞳も綺麗な赤で深い色合いを醸している。声も凛としていて、大木を連想させるような森の香りがした。
「私はこの館と森の守り神、イフリートです」
彼女がそうにこやかに言った瞬間、ざわつく部屋の空気がぴたりと止まった。
「ここから出るためには、ひとつだけ条件があります」
六人の視線が一斉に彼女へ集まる。
白く細長い指をぴんと立てて、彼女はお茶目な顔つきで小さく笑った。
「その条件は、そこのあなた。あなたが、誰かを”堕とす”こと。達成できなければ、永遠にこの館に閉じ込められます」
「・・・は、はあぁ!!?なんでやねんっ!!」
あなた。
そう指差されたのは、なぜか俺だった。
・・・・・いや俺男なんやけど??
男が男を堕とすん!?
「堕とすって、・・・・・・」
「なんで閉じ込められなあかんねんっ!」
彼女の軽い雰囲気に絆され、今まで口を摘むんでいた男達が互いに顔を見合わせる。
こちらは未だに混乱していて、軽口を叩くどころじゃないが。
イフリートはやさしく笑って言った。
「焦らなくて大丈夫。どうすればいいかは、少しずつ教えるから」
それじゃあね、とイフリートがつぶやいた瞬間、真横に時空の裂け目のようなものが生まれた。
言いたいことだけ言ってから、彼女はその歪んだ空間に身を隠した。
残された俺らは沈黙のまま、じっとお互いを見つめ合う。
「なんやこれ・・・」
なんでこんなことに。
出られない?堕とす?人外?
分けの分からない事が多すぎて、頭がパンク状態になる。
「・・・・・・取り敢えず、自己紹介、しよか?」
目の隈が酷い不健康そうな男がそう提案する。一旦はみんな承諾したようだ。
「じゃあ、俺からな。・・・・・・俺は、鬱。気軽に大先生って呼んでな。種族はインキュバスやで」
「俺はシャオロン!えーっと・・・・・位が結構高い竜、らしいで。よろしく!」
「・・・あ、ワイっすか?・・・・・・ショッピっす。普通の吸血鬼です。おなしゃす」
「・・・えっと・・・・・状況がよく分からないんですが、多分、エーミールです。・・・何も覚えてません」
「俺はトントンや。・・・なんか人外ばっかでびっくりしてるんやけど、普通に人間やで。よろしくな」
輪になって時計回りに自己紹介が始まる。
喋り方や仕草、見た目だけでだいぶ個性の主張が激しいんだが、なんか未来が不安になってくる。
「俺は・・・・ゾム。普通の人間や。」
最後に回ってきたが、普通に人間だし特に言うこともない。というか人外の方が珍しいこの世界で、なぜこんなにも集まったのかがむしろ不思議なくらいだ。
「すっげーあの人間が二人も!目の前に!」
「おーい落ち着け?」
既にコントのようなやり取りをしているシャオロンと大先生。人外はコミュ力も並外れているのか。
「・・・あの。これから、どうするんですか・・・・・?」
くい、とパーカーの裾を引かれ振り向くと、心配そうに眉が垂れたエーミールがいた。
「うーん。・・・・・取り敢えず!」
◇
こんにちは
まず、このゴミタイトルと低クオサムネでここまで読んでくれた皆様に感謝感激雨あられ・・・
ということで、なんか突然爆誕した新連載ですが!
いやだって書かずにいられるかよこんな設定(ごめんなさい)
まじで思いついた瞬間自分のこと天才だと思いましたね。
今読み返すとただの性癖です。
良ければコメントとかいいねとかなんでもいいので念力送っといてください!
頑張る糧にするのでっ!!泣いて喜びます!!
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