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昼過ぎの病院
廊下に重い声が響いた
「じゃぱぱ!!」
低く、怒った声
この声の主はーー
この病院の医院長、じゃぱぱの父親だった
廊下の空気が一瞬で張り詰める
じゃぱぱは振り向いた
🦖「……なに。」
院長は鋭い目で睨む
父親「お前、、、また小児科に入り浸ってるそうだな」
🦖「別にいいでしょ。」
父親「いいわけあるか!」
怒鳴りの声が響いた
近くの看護師達が固まる
父親「お前は緑川家の人間だ!もっとまともに働け!!」
🦖「俺なりに働いてるよ」
父親「ふざけるな!」
父親「小児科など遊びみたいなものだ!お前はもっとーー!」
その時。
⚡️「院長」
声が割って入った
🦖「……たっつん、、」
⚡️「その言い方はちょっと……」
⚡️「子供を診るのもちゃんとした仕事です」
父親「……誰だ。」
⚡️「小児科の黄島です」
父親「黄島?」
父親「お前か?息子を甘やかしているのは」
⚡️「甘やかしている訳じゃ……」
父親「黙れ」
父親「お前ごときが口答えするな」
空気が一気に冷える
それでもたっつんは前に出た
正直怖い
この人がどれだけ偉いかも分かっている
でもーー
⚡️「じゃぱぱはちゃんとやってます!」
⚡️「子供たちに優しいし、いい先生になります。絶対に。」
院長の顔が歪んだ
父親「ほう?」
父親「随分と偉そうだな。」
そしてーー
腕を振り上げた
父親「身の程を知れ!」
⚡️「……っ」
その瞬間。
ガシッ
腕が止められた
🦖「……触るな」
低い声
今までで聞いたことない冷たい声だった
🦖「たっつんに手出すな。」
院長が苛立つ
父親「なんだその態度は!」
じゃぱぱは一歩前に出た
たっつんを後ろに隠す
🦖「子供を診るのがお遊び?」
🦖「そんなこと言う人が院長やってるほうが問題だろ。」
父親「貴様!」
院長が怒鳴る
それでもじゃぱぱは1歩も引かない
🦖「たっつんはちゃんと医者やってる」
そして言った。
🦖「俺よりずっと」
たっつんは後ろで固まっていた
⚡️「(じゃぱぱ……)」
⚡️「(こんな姿……初めて見た)」
院長は舌打ちをした
父親「……くだらん」
父親「好きにしろ」
そして冷たく言った
父親「だが、お前は緑川家の人間だ。それを忘れるなよ?」
そう言い残して去っていった
じゃぱぱが振り返る
🦖「……大丈夫?」
さっきの怒りが嘘みたいに優しい声だった
⚡️「俺より、じゃぱぱの方が大丈夫? 」
🦖「俺は……慣れてるから」
🦖「ごめんね、巻き込んで。」
⚡️「いや……」
たっつんは少し黙った後に言う
⚡️「さっき」
🦖「ん?」
⚡️「守ってくれたやろ?」
じゃぱぱは少し目を逸らす
🦖「当たり前でしょ」
⚡️「…なんで?」
その質問に
じゃぱぱは少し困った顔をした
本当の理由は簡単
好きだから
🦖「友達だから。」
⚡️「…そっか!」
じゃぱぱの胸は少し傷んだ
🦖「(友達……か)」
でもーー
🦖「(……絶対、俺のこと好きにさせる)」
そう決心した
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