コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【文化祭当日の3番視点】
「(あ…炎狼達は参加するのかな…)」
(無線で聞くよ)
《こちらツクヨミ!炎狼達〜??文化祭参加するの?》
《こちらフェンリル、フェニックスと炎狼は酔っ払いになってるぞ》
《こちら翔、それは聞き捨てならないな》
《せやで炎狼とフェニックス!あんま飲むなや!こちらヴォイズ》
《こちらクラウディ、2人共?無線に応答できない状況なの〜?》
《こちらフェニックス、酒はアルコールだから殺菌作用がある、つまり飲むと免疫力が上がる。そして今飲んでいるウォッカは水だから肝臓にも悪くない。結論、ウォッカは健康にいいということ》
《こちら炎狼、末っ子である弟がお兄ちゃんって呼んでくれてフェニックスと飲んでる》
《こちらツクヨミ、もうダメだこいつら》
《3番、既に手遅れの男達… 》
《こちら鷹の目、あまりフェニックスさんに飲ませ過ぎないでくださいよ?俺は医者ではありますが、精神が主な分野ですので。》
《こちら匠、無線が騒がしいと思ったら何してるんですかフェニックスさん…飲み過ぎると酒癖悪くなるのはご存知でしょうに……》
《こちら炎狼、文化祭は鷹と3番、匠で楽しんどけ。俺は弟とまだ飲む》
《こちらツクヨミ、フェンリル。流石に止めたげて》
《こちらフェンリル、了解》
【3番視点】
「(あー…そろそろ特別イベントが始まる……)」
「(めんどくさいですね。俺はクラウディさんでもフェンリルさんでもないですが、こんなことなら修行などの方がマシですよ)」
(マジそれね)
「(せっかくのお祭りですから子供としてもっと楽しんでくださいよ…)」
まだ鷹先生から見れば子供だけど別にはしゃぎたい訳ではない。軽く1000年生きて今更はしゃぎたいなんて思わない……自分たちの倍生きてきた人にとって、鷹先生のように長生きな人にはわからないと思う
「168番の方!」
司会者が声を張り上げて言った。168番誰かは分からないが、横を見たら、鷹先生が立っていた。おそらく168番が鷹先生なのであろうと推測できる。鷹先生は、こちらを勝ち誇ったように見てきた…嫌な予感がする。それは匠も同様なようで横を見ると匠が
「(…マジですか?本当に嫌なんですけど、待ってください鷹先生こっちを勝ち誇ったように見ないでください。まさかこっちを指名するんじゃないでしょうね、本当にやめてください。口読術で…嫌だとか言わないでください。嘘でしょ?これ絶対中継で翔先生に見られてるじゃないですか。終わった…)」
(匠、鷹先生はこういう時、頑固だから、もう諦めな。これに僕が何回振り回されたと思ってるの?諦めた方が身のためだよ。今のうちに心を整理した方がいい )
これについては、経験者は語るという言葉が合っているであろうと柄にもないことを思いながら、呆然と空を見つめながら思った。そういえば「168」って「いろは」だな。人間はこれを現実逃避というらしいが、なんて便利な言葉だ…結果を言うならば、ステージの上に立たされた。これはヒーローが悪いのではなく、鷹先生が悪い。うん、100%鷹先生が悪いなこれは。軽く現実逃避に浸っていると、雄英先生達からは本当に心配されているようだ。うわぁ、うちの先生もそうなって欲しい、鷹先生、周りを見てくださいこれ、凄く生徒思いですよ、鷹先生はひどくないですか?などと、まぁ愚痴を言う二人を鷹先生は、笑いながら見ている。ツクヨミ先輩も笑ってるふざけるなよ…これまでツクヨミ先輩を尊敬してきたが、こんなに殺意が芽生えたことなど片手に数えられるくらいしか覚えがない。裏を返せば、片手に数えられるくらい覚えられるほど、ツクヨミ先輩が怒らせたということなんであろうと結論付けながら、舞台の照明を見上げた。
照明は月のように、光が丸くこちらを照らしている。周りは星のように散りばめられており、また夜空のように、綺麗だった。曲は何にしようかなどと、横から匠が言ったり、周りからは早く歌えなどというコールも聞こえたが、それは全て無視して、マイクを受け取った
「どうする?踏陰」
「……」
舞台はあまりにも綺麗すぎるそう、自分にはもったいないような綺麗さだった昔、俺は元々闇の神ではなく、星の神になる予定だった。しかし、予想外にトラウマを抱えてしまい、星の神になれるほどに輝きがなくなってしまったけれども、どうしてもツクヨミ先輩…月の近くにいたいそう思ったからこそ、頼み込んだ、その結果が闇の神。
闇の神の仕事はどこまでも続く闇を管理することである。その管理区域は、とても広大で広く自分の部下のあるフェニックスとフェンリルはその管理の仕方について勉強するために、自分の隊に入れた。あぁ見えて、あの二人は大事な後継ぎだ。
けれども、もし自分が星の神になれていたら、もっと変わっていたんじゃないかと思うけれども、現実は変わらない、もしもなんてものは存在しない、もしも、もしも、もしもそればかり見ても何も変わらない、それが現実。俺はそんな現実に飽き飽きした。もう疲れた。俺の生きた証を象徴するような曲を歌いたいならば、歌うのはあの曲しかない
「…ルナ」
「了解」