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殺気すごいな。目なんて見なくとも、和住が俺に殺意を超越した殺意を向けていることがビリビリ伝わってくる。
「成瀬を犯さなかったのは事実ですよ」
「……」
「いつもなら絶対ヤってるんすけどね」
「……」
「生徒とか教師とか関係なく、惚れたモンは手に入れるつもりなんで。…アンタなんか眼中にねぇよ」
「……」
「あ。でも、仕事は別腹で。そこんトコは今まで通りよろしくお願いしますね」
「………そうですか。」
和住が俺に一歩近づく。
「このようなことが二度と罷り通るとは思わないでください。いずれにせよ、私が貴方を許すことは決してありません。…私は私のやり方で彼女を幸せにして差し上げます」
そう言い残すと和住はいつもの無表情で俺の横を通り過ぎていった。
…やっぱ読めねえな、アイツの腹ン中は。
夏休みも終わりに近づく8月中旬。騒がしい蝉の声と残暑の中に一筋の涼風が頬を掠めていく気がした。