テラーノベル
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満開だった桜はいつだったかの雨風でぶっ飛んでいき、微妙な景色の中僕は進級した。
なんだかソワソワしてしまうので、いつもより10分くらい早く家を出て、張り出されたクラス表を見る。
名前が大森なので秒で名前は見つかる。
みんなが名前があるだないだとワイワイしてる中、1人爆速で名前を見つけてしまうのはなんだか寂しいけど、もう慣れた。
ワックス掛けをしたからなんか臭いし、滑らなすぎるし、なんのって。
新学期特有のなんとも言えない空気感になんだか胸がドキドキする。
いや、別に楽しみなわけじゃない。
ただ、友達ができるかどうか心配なだけ、、、
いや、学校もあんま来ない予定だし。
行事くらいでいいだろ。学校来るの。
なぜか乾いた喉を潤すために生唾を飲み込み、教室の引き戸に手をかける。
「ぉもっ、、」
ボロ公立め。
教室には誰もいない。
この絵は、、木内か。去年も担任だったなぁ。
相変わらず絵がへたくそな事。
なんだかムカついたので、もはやトトロと化していたピカチュウに筆を加え、幾分かマシにしてやった。
ふう。これでよし。
模写くらいちゃんと出来てくれよな。
なんとも言えない達成感を感じながら相変わらずの席に座る。
教室の両端の席はなぜか七列あって、俺はその飛び出ている七人目の席。
ペア学習の時は四列挟んだ遠くの誰かと組むのだけど、、
俺が黒板に落書きするのに夢中になっているうちにそいつは来ていた。
一年生の時よりも随分と伸びた背
纏っているオーラが違う。
俺とは真逆の。
「よっ、大森!またおんなじクラスだぜ!」
げぇ、、、
端正なルックス
ノリが良くて女子からもモテモテ
クラスの中心でヒエラルキーの頂点。
紛れもなく若井滉斗だ。
だるいだるいだるい。
こいつまじで、、陽キャすぎるんだよな。
なんでしたっけ。サッカー部様のフォアード様ですっけ。
「なんだよぉ〜、げぇって。そんなに冷たくなくてもいいじゃんかよぉ〜。てかさ、音楽やってんでしょ?おれ、中2の時にギター始めてさ。大森の曲練習してんのよ。お前の曲めっちゃかっこいいのなー!まじでびっくりしちゃったよ!今度一緒に練習しね?って、喋りすぎか!へへへっ」
なーんだ。声に出ちゃってたのか。
次から次へとペラペラと、、、
てか、なんで俺のことそんな気に入ってるわけ?俺はお前のこと気に入ってないよ?
お前はお前の世界で生きてくれよ、、こっちくんなし、、、
楽しいお仲間とわいわいやってくれ。
「ねえねえ!」
いや、そんなキラキラした目で見つめられても、、なんも出てこないし。
「あっそ。勝手にやってればいいじゃん。」
思ったよりも冷たい声が出た。
これは嫌われたな。
きっと悲しそうな顔をしてる、、、、、
「わかった!!!大森の曲全部弾けるように練習しとく!また気が向いたら練習誘って!」
は?
なんだこいつ。
ポジティブすぎない?
一年の時もこんな感じだったか、、?
いや、そうか。そんなかんじだった、たぶん。ウン。
まぁ、これからは話しかけてくることも無くなるだろうし、俺には関係ない話か。
続きます!
バイバイ👋
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