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空っぽのままでいいや

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空っぽのままでいいや

1 - 空っぽのままでいいや

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2023年06月02日

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「空っぽのままでいいや」




今日から私は中学生。

普通の子は、楽しみだとか心配だとか

言うのかな。


でも、私はそんなことどうでもいい。

学校なんて所詮、勉強するだけの場だろう。

友達なんて必要ないだろう。





最初の授業は自己紹介だった。

私は正直、自己紹介なんて要らないと思う。

お互いに距離を縮め合う時にやっとくんだから

どうせ、今、自分が名前を言ったところで

誰が得するのだろう。


2時間目は体育だった。

体育なんてただの体作りっていうだけで

勉強に関係ないと思う。

って前、_____に言ったけど、

______は

「日常で怪我した時に

骨折れちゃうかもでしょ?」

と言っていた。


骨が折れても勉強はできるだろう。



3時間目は国語だった。

やっと普通の授業だ。

と思ったのも束の間。

つまらない。なぜ中学生になってまでも

小6の漢字を勉強すればいいのか。

1度勉強すれば覚えてるだろう。


あぁ、意味の無い行動だらけだ。



4時間目は総合。

テーマは「友達を作ろう」


友達なんて勉強で必要か?


そう思っていたらどこかからか

誰かの陰口が聞こえた。


「あの子、ずっと無表情だね」

「あの子、怖い」

「あの子、ずっと独りだね」

「あの子、近づかないでおこう」

「あの子、前絡んだけどウザかった」

「あの子、きっと友達いないんだろう」

「あの子、誰にも好かれてないっぽい」

「あの子、皆に嫌われてそう」

「あの子、この学校に要らないよね」


あ、私の悪口か。


まぁ、私には関係ない事だ。

陰口なんて言わないで正々堂々言ってこい。

まぁ言えないんだろう。

弱虫人間なのだから。


4時間目の終わりと言えば給食だ。

私はご飯(米)だけを食べて他は残した。

するとまた皆は何かしら呟く。


「勿体ない」

「残すなよ」

「ちゃんと食え」

「痩せてるアピールかよ、ウザ」

「痩せてそのままタヒねよ」


馬鹿馬鹿しい。

給食が終わると休み時間だった。

私は何故か先生に呼ばれた。


先生は、

「____さん、虐められてるの?」


『いえ、虐められてませんが?』


「そう。じゃあ友達はいるの?」


何を言っているのだろうかこの人間は。

勉強に友達なんて必要ないだろう。


『いえ、居ませんけど?』

『勉強に友達は必要ないと思います。』

『では、急いでいるので』


私は足早く図書室に向かった。

出来るだけ予習をしなければ。


キーコーンカーンコーン


最悪だ。

あいつのせいで時間が無くなった。


5時間目は数学だった。

やはり簡単な問題だらけ。


解いても解いても

先生がどんどん問題を出してくる。

私はそれをスラスラと解いていく。

その度に先生の眉間にはシワがよっていく。

どうやら皆は苦戦しているらしい。

こんな簡単な問題ごときに。


今日は5時間授業だった。

私は家に帰って勉強をした。

気づいたら朝だった。

「寝る暇なんてあったら勉強してろ。」

これは私の母の口癖だった。


いつの間にか私は夢の中に落ちていた。




初めて中学生になった日の夢だった

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…ナデナデ

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