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私は今、猛烈に悩んでいた。今私がしてるのは、下手すりゃ人生を変えかなねる選択だからだ。だからこそ真剣に悩む。
魔「おーい!霊夢まだかー!」
雑音が入るが、それを気にしている暇などないだろう。これはそのくらい真剣な選択なのだ。
魔「おい霊夢!どら焼きを粒あんにするか、こし餡にするかで一体いつまでかかる!もう3分は待ってるぞ!」
霊「もー!うるさいわね!これはどちらか片方しか買えない私には人生を変える選択なのよ!」
私こと博麗霊夢はどら焼きの餡子で迷っているのだ。
魔「そんくらいどっちも買ってやるよ!だからさっさと行くぞ!」
霊「え?本当?なんだぁ早く言ってよ。それならわざわざ迷う必要なかったわ。こし 餡、粒あんどっちも2つずつー!」
魔「悪辣の魔人め…」
そうして、私の人生の選択は幕を下ろし た。
魔「そう言えば、人間も妖怪もその他も一瞬で元に戻ったな。流石異変には慣れっこて訳か。」
※Underlightの話をしております。詳しくはそちらをご覧下さい。
霊「まあ、生活を直さんと困るのは自分たちだしね。異変は宴まで、そのあとの遺恨は無しよ。」
魔「まあ、そんなもんか。」
そうして、歩く。目指すは博麗神社よ。いつも通りお茶を飲みながら景色を見ながら過ごす。これが結局1番よね。
霊「さて、早く戻るわよ。」
魔「そうだな、私もゆっくりしたいぜ。」
歩みを進めようとすると、ふと空に違和感が…
霊「んー?なんか妙に霧がかってる様な…」
?「ご名答、ちょいと用事があって来たよ。」
霧が集まり形を作る。
こんな能力を好んで使うのは、アイツしか居ないわね。
魔「おぉ、萃香か。何か用でもあるのか?」
そう、山の四天王こと居候の伊吹萃香だ。
萃「やあやあやあ、お二人さん。調子はいかがかな?」
いつも通りヘラヘラと笑い、手を振る萃香。この顔…何か考えてるわね。
霊「そんな挨拶はどうでもいいわ。何か用があるんでしょ。出来るだけ早めにして。」
そう言うと、萃香はムスッとした顔をした後、ポケットを漁り始めた。
萃「釣れないねぇ…これ、プレゼントさ。」
萃香が取り出してきたのは…チケット?
魔「温泉?こりゃまた唐突だな。」
横から顔を覗かせる魔理沙が言うように、確かにそれは温泉チケットだった。
萃「実は最近、温泉を設営してね。いつもは鬼が群れることはないんだが、新たな挑戦ってやつさ。」
なるほど、だいたい察せたわ。
霊「つまり今は集客中ってわけね。その感じだと知り合いには手当り次第渡してってる感じでしょ。」
萃「流石博麗の巫女。隠し事は出来ないねぇ。」
萃香はニヤニヤしながらおだててくる。なんかムカつくわね。
魔「ま、私は貰っとくぜ。温泉なんて久々だしな。たまにはさっぱりするか。」
魔理沙がチケットを貰った。
萃「まいど!っで、霊夢はどうする?」
まあ貰って損は無いでしょ。
霊「もちろん貰うわ。博麗神社は病気以外なら何でも貰うの。」
魔「貧乏神と小人を飼ってるからこその説得力だな。」
萃「なんなら私も居候してるぞ…そう考えると闇鍋みたいな神社だな。」
魔「狛犬も居るし、1人くらい持っててもバレないだろ。」
霊「その場合、貧乏神を押し付けてやるわ。」
そんなこんなの雑談を終えると、萃香が手を振って踵を返す。
萃「それじゃ、私は別の人にも配りに行くから。また会おうな。」
魔「おう!それじゃあ!」
霊「酒くらい置いときなさいよ!」
さて、それじゃあ予定が出来たわね。
魔「じゃあ早速向かうか。どら焼き食べな
がら。」
霊「待ちなさい、そこに茶が売ってるでしょそれ買ってから行きましょ。」
魔「おっ!なんだ霊夢も乗り気じゃないか。これは幸先絶好調だな。」
まっ、温泉なんて久々だしね。
霊「楽しめるもんは楽しむのが幻想郷のルールよ。」
すると、魔理沙はニカッと笑って道を先導した。
魔「へへへ、その通りだな。それじゃ行くこうぜ!どうせ私の奢りだろ?」
こいつを見てると無性に元気になれるわね。
霊「もちろんよ、それじゃ、早く行きましょうか。」
そうして私達はとりあえずにと買い物を終え、萃香の言う温泉に向かうことにした。