TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
【続】ノベル短編集

一覧ページ

「【続】ノベル短編集」のメインビジュアル

【続】ノベル短編集

14 - 【没】浮気される方が悪いんだろ野郎を撃退したかった

♥

252

2024年01月19日

シェアするシェアする
報告する

『なあ、聞いてくれよ』

元彼から、そんなメールが来た。

元彼………2年前、浮気をしていた彼が私に「浮気される方が悪くね?」と反省もせずに別れたクソ男。

❍INEはブロックしていたから、きっと別垢からメールを送ったのだろう……。

本当に気色の悪い男だ。

過去の嫌な記憶を思い出し、ブロックしようと指を動かすと、また通知。

内容は「彼女に浮気されたから復縁しよう」とのこと。

ろくでもない。

昔、私 に魅力がないからと浮気をしたあいつが、今度は自分が浮気されたから復縁しよう?

結局、“彼女がいる自分”という肩書きがほしいだけだろう

ああ、本当にイライラする。

あいつは、私をどれだけ苦しめれば気が済むのだろうか。

交際しているときだってそうだった。

門限、友人関係、連絡先…

全てあいつに縛られた。

あれだけ私を縛っておいて、浮気して、振って、今更復縁しようなんて……

反吐へどが出る。

「するわけないでしょ。もう二度とメール送ってこないで。ブロックするから。」

そう冷たい言葉を送ると、彼から着信が。

もちろん拒否。アカウントもブロック。

「やっと終わった……」と一息つくと、家のインターホンがなった。

今は親は仕事中で、兄弟も友達の家で勉強会をしていて家には私一人だけ。

宅配便かな?と思ってドアを開けると、そこにはあの元彼がいた。

「会いたかった!」

そう叫んで抱きついてくる彼。

……気持ち悪い!

なんでこいつがここにいるのだろうか。

なんでこいつが私の家を知っているのだろうか。

なんでこいつは諦めてくれないのだろうか。

思いっきり彼を突き飛ばし、「たくみ!!」と男の名を呼ぶ。

すると、隣の家から彼氏の巧が飛び出してきた。

「助けて!元彼が……!」

巧が出てきてくれた安心感と、元彼の気持ち悪さに感情がぐちゃぐちゃになり、それしか言えなかった。

…それでも、巧には十分伝わっていた。

「貴方、元彼さんですよね?もう別れたんだからこの子に関わらないでください。警察呼びますよ!」

早口でそう言う彼と、

「は!?なんだこいつ、浮気じゃねぇか!お前はもう俺と復縁したんだぞ!?」

と、訳が分からないことを言い続けるこいつ。

「私はあなたと復縁なんてしてない!!もう赤の他人よ!!…………それに、!

“浮気される方が悪い”んでしょ?」

「…!」

絶句する元彼。

そんな元彼の姿を見下ろしながら、私は言ってやった。

「あと10秒で去らないと警察を呼びます。嫌なら早く消えてくれる?」

「…ほんっとにお前カスだな、可愛くない!だから浮気されるんだよ!」

いい加減にしろ、と叫びかけた巧の口をふさぎ、追い打ちをかけた。

「もう二度と浮気なんてされないわ。今の彼氏は優しくて、かっこよくて、あなたとは正反対なの。気持ち悪いあなたとは大違いね。 」

それだけ言って、私は巧を誘い部屋に戻った。

没!!

【続】ノベル短編集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

252

コメント

25

ユーザー

デデーン 元彼、ハイキック~

ユーザー

元彼の方ををとりあえず一発殴れ巧

ユーザー

さいごやった?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚