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ユ「辞めてッ!!」
現実世界で狂気のユラが何処かに行ったようだ
夜「…なんで此処に?」
私は現実世界に戻る
ユ「はぁっ‥はぁっ‥」
彼女は息切れを起こしていたようだ
ユ「夜月‥なの?」
今にも泣きそうな顔になっている
そりゃあそうか、目の前で死んだんだから
夜「うん‥まぁ、そう」
その時_
バッ
夜「!?‥うおっ」
急に抱きつかれた
ユ「良かったッ…」
私は彼女の頭を撫でる
夜「…御免よ」
ユ「許さないから」
この時の声は怒っているような、安堵と云えるような声だった
夜「‥許さなくともいいよ」
彼女は意外な顔をしていた
ユ「…其れで良いの?」
夜「うん。代わりと云っては何だけど…君が唆した二人組、捕まえたいんだけど、協力してくれない?」
彼女は笑顔で
ユ「判ったわ…私が発端だものね」
夜「ありがとう」
私は軽く笑う
あの二人_
夜「…ははっ」
そうだったなぁ。
あの二人は_
”母親殺しの姉妹だったな”
・
夜「ただいまー!!」
その場にいる全員が固まる(探偵社)
夜「‥どうしたのだい?」
その瞬間_
ギュッ
太宰が飛び込んでくる
夜「‥大胆だねぇ」
太「先輩ッ…」
体が少し震えている
私が居ない間何かあったのだろうか
国「…まぁ、お前なら生きていると思っていた」
そう云いながら涙をぬぐんでいる
どっち…??
え、てか_
夜「私死んだ判定!??」
太「ユラが死んだって云うのだから…」
私は彼女を見つめる
ユ「…誰だってそう思うわよ」
そう云う彼女も涙ぐんでいた
嗚呼。そうか
彼女はまだたったの十六歳だったな
誰だって死んだかと思うか
うん…まぁ、乱歩さんは判っていたみたいだけど()
乱歩さんの机に向かうと_
『皆仕事にならなかったんだから…お菓子沢山買ってくる事!!!』
そう、紙に書かれてあった
夜「乱歩さんには何時まで経ったって叶いませんね」
私は小声で云う
もうすぐ夕方になる
乱歩さんが機嫌を損ねる前に買いに行かなきゃなぁ…
夜「行ってきまーす」
国「何処に行くんだ?」
少し怒りが混じっているような…
夜「乱歩さんへのお菓子」
国「…それなら良い」
皆、乱歩さんには甘いなぁ
バタン…
乱歩さんの紙には追記でこう_書かれていた
『この後、何が起こるか。判っているんだろ?』
嗚呼。そうですね
夜「勿論。判っていますよ」
だからこうしたんじゃあ、ないですか
・
夜「あのお菓子ちょーだい」
店「はいよ」
乱歩さんの行きつけは知っている
勝手に体が覚えてしまうものだから
…今頃乱歩さんはどんな顔をしているのかやら
まぁ。
私にはどっちでも良いが。
あっという間に両手にはお菓子いっぱいとなった
夜「乱歩さんこの量一日で食べるからなぁ…」
そう考えていると
ヒュンッ
ガキンッ!
?「お前‥はッ…」
夜「街中で刀を振り回すのは危ないよ?お嬢さん」
相手も刀で攻撃をしてきて、刀で受け止める
夜「乱歩さんに怒られるからお菓子だけはやめてよね」
相手をそのまま投げ返す
ポスッ
?「お‥お姉ちゃん」
?「今、ここしか隙は無いよ」
夜「私への手紙かい?其れは太宰だけにしておいてほしいのだけれど…」
パァンッ!!
?「ッ…」
?「お姉ちゃん!?」
相手があの黄色い球体を出してきたから打つ
間一髪で避けられたけどね
夜「私をその程度で捕まえられると思っているのかい?舐められたものだねぇ…」
刀を回す
夜「あいにく…私を捕まえに来たのだろう?」
?「嗚呼。そうだ…この二十年間一度も忘れなかった」
?「全ては母親の為」
私は彼女達を嘲笑う
夜「蘇っても人間じゃ無いのに?」
その言葉で沸点が頂点に達したようだ
ガキンッッ
?「アンタならッ…救えた筈だッ!!」
夜「そうかい。でも知らないね」
嗚呼。
こうやって人間の醜さを見るのは楽しい
?「まだたった六歳のアンタだったらッ…」
夜「残念」
相手の刀を振り切る
夜「もう手遅れだよ」
そのまま前に突き出す
?「ガハッ…」
血飛沫が飛び散る
夜「滑稽だねぇ…母親の為にこんなになるのか」
光の無い瞳
其れが彼女だった
そうだった。
でも_襲う相手を間違えたとは云わせない
私の母親に罪を下したのは_
?「アンタの性だッ!!私達の母親は十代目当主_
”つまりアンタに殺されたんだッ!!”
ニヤッ
そう_彼女は笑う