テラーノベル
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誰もいない高校の校舎・・・放課後の音楽室・・・
廊下の窓からは夕日に照らされてふたつのシルエットが重なった、二人の影が揺れて踊る
力は沙羅を音楽室の自分の机に座らせ、沙羅の前に跪いた・・・
黒い目が沙羅の目をじっと見つめ、沙羅の心臓は飛び出しそうに高鳴っていた
微笑む力の手が沙羅のスカートに入り、そっと沙羅の薄い水色のパンティを足から抜いた
「ほ・・・本当にこんな所でするの?り・・・力!誰か来ちゃうよ!」
「大丈夫!部員も先生もみんな帰ったよ!沙羅!生理終わったんでしょ?ずっとお預け食らってた間に色々勉強したんだ!試めさせて!」
力は沙羅の膝の上に顎を乗せ、期待に満ちた目で沙羅が力を抜いて脚を開くのを待っている
それが飼い主のOKの合図を待っている子犬みたいだ
もう・・・言い出したら聞かないんだから・・・
それに・・・我慢させていたのも事実だし・・・
沙羅がそっと脚を開いたのと同時に力は沙羅のスカートに潜り込み、沙羅の大事な所にキスをした
一回・・・二回・・・沙羅の背筋が震えた
ついに根負けして沙羅が脚を全開に開くと、力は低くかすれた声を漏らし、さらに大きく開かせた
「沙羅・・・じっとして・・・僕の舌を感じて」
沙羅は何か答えなければと思ったが、言葉が見つからなかった
そこに口をつけられれば 尚のことだった、沙羅の柔らかく大事な所を覆っている薄毛を優しく撫でられ、割れ目を広げられると、彼の舌がゆっくりと敏感な襞を撫でる
「あん・・・ああっ」
ゆっくりとした、やさしくて魅惑的なキスから始まり、沙羅の一番敏感な真珠を温かくて湿った舌で押し潰すように円を描いて舐められると沙羅が魚の様にビクビク跳ねた
力は沙羅の反応に勢いを得て、沙羅の陰唇をさらに開き、敏感な真珠に口をつけてうめいた
そっと吸ってから、舌を自在に動かして丁寧に探る・・・
沙羅は思わず力の髪を掴み、体をのけぞらせて震えた
勢いづいた力が片手を沙羅の太ももにすべりらせて、片脚を自分の肩に担ぎあげた
両手でヒップをしっかり支えたまま、沙羅の真珠を指でするように、激しく左右に舌を転がした
あああっ気持ち良い!!こんなの指でも違う!こんなの癖になる!
よくそんなに舌を動かせられるものだ、疲れないのだろうか?今や食べられる勢いで舐め尽くされている
沙羅の机を掴む手が汗ばみ、脚がガクガクと震え、太ももの筋肉が痙攣する
力の口の愛撫を受けながら恍惚の表情を浮かべる
元々は力はコレをするために私を音楽室に誘ったのだ!
本当にえっちなんだから、だけどその想いが自分だけに向けられていると思えば彼をとても愛しく感じて何をされても拒めない・・・
沙羅はリズミカルな力の舌の刺激についに耐え切れず、力の髪を引っ張りながら絶頂に達した
ハァ・・・ハァ・・・
「お願い・・・座らせて・・・」
過呼吸になるのではないかと思いながら力に懇願する、まだ性に不慣れな、思春期のおぼこい沙羅には刺激が強すぎる
力はもう一度股間にチュッとキスをして、それから立ち上がって沙羅を自分の膝の上に座らせた力が沙羅の手を取り、自分の両手で包み込んだ
「やったーー!初めて沙羅をイカせたぞ!僕のテクニックで!どう?気持ち良かった??」
「もう・・・こんな所で!バカじゃないの?」
「だって嬉しいんだもん!沙羅のイッた顔めちゃくちゃ可愛かった!」
「(照)ほんとにバカ・・・」
膝がまだガクガクしている、二人は見つめ合い、あんまりにも力が喜ぶものだから、やがて沙羅が笑い出して力の頬を撫でた
セックスにおいては自分より力が気持ち良い方がいいと思っていたがどうやらそうではないらしい、二人が二人が気持ち良くなることが大事だと力は言った、それが沙羅はなにより彼に大事にされている様で嬉しかった
力も笑いながら首を横に向け、
沙羅の手に頬をゆだねて満足そうに目を閉じている
「沙羅・・・大好きだよ、ほら、ぎゅ~して」
「もう・・・しょうがないわね・・・」
そんな力が愛しくて思いっきり抱きしめた、すると彼は嬉しそうにこう言った
「僕、二人の子供は女の子がいいな・・・僕達にそっくりな子・・・」
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沙羅は涙に濡れたシーツの上でハッと目を覚ました
まただ・・・時計は午前2時を指し、窓の外はまだ深い闇に包まれている
かすかに聞こえる夜の虫の声と、遠くで走る車の音だけが、静寂をわずかに破っていた、彼女の心臓は激しく鼓動し、額には冷や汗が伝っていた
またあの夢を見る様になっている・・・
力と過ごした学生時代、笑顔と熱い想いが交錯する甘美で苦い記憶が、毎夜眠りを妨げる
力がこの家に現れてからというもの、夢の頻度は増し、沙羅の心を締め付けるように過去を呼び起こしていた
ベッドの上で身を起こし、沙羅は震える手で額の汗を拭った、薄暗い寝室には、木製の簡素なベッドと小さなドレッサーが置かれているだけだ
壁には娘の音々が描いたクレヨンの絵が貼られ、色とりどりの花や笑顔の娘の写真が、沙羅の心を少しだけ温めてくれる
しかし今、沙羅の頭の中は、夢の中で見た力の姿でいっぱいだった
高校の音楽室・・・
二人で過ごしたあの夏の日々・・・
力の笑顔、力の手の温もり、力が沙羅を見つめる熱い眼差しがまるで昨日の事の様に鮮明に蘇っていた
夢の中の力は18歳のままだった、サラサラの黒髪に、いたずらっぽい笑みを浮かべ、いつも少しよれた制服のシャツを着ていた
彼はギターを手に、放課後の学校近くの土手で沙羅のために即興の曲を弾いた
沙羅は芝生に座り、彼の歌声に耳を傾けながら夕陽が川面に映るのをいつも眺めていた
力の歌が大好きだった・・・
あの置き去りにされた結婚式の朝までは
「沙羅、僕絶対に音楽で成功するよ、そしてずっと一緒にいようね」
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そう言った力の言葉に胸を熱くしたあの頃の二人は未来がどんな形であれ、共に歩むと信じて疑わなかった
そして夢から覚めるとあのいつもの苦しみに襲われる
結婚式の当日、祭壇の向こうは空っぽで、沙羅の心に冷たい風が吹き込んだ
ゲストのざわめき、司祭の困惑した視線、屈辱に震える父、母の唇――
そして、沙羅自身の心が静かに砕ける音・・・
夢の中で、彼女はもう何度もあの瞬間を繰り返し生き、胸を引き裂くような痛みに耐えていた
ため息をついてゆっくり立ち上がり、キッチンへと向かった、こじんまりとした流し台でグラスに水を注ぎ、ゆっくりと飲んだが喉の渇きは癒されなかった
沙羅のベーカリーを成功させる事は、結婚式の日に相手に逃げられた女の意地だった
朝早くからパンを焼き、客の笑顔に癒され、音々の成長を見守る日々は、確かに彼女に生きる力を与えてくれた
しかし突然現れた力の存在は、その小さな幸せが今根底からグラグラ揺さぶられている
力は何しに来たんだろうか・・・
そしてこの子の存在を知った彼はどうするつもりなの?
沙羅は隣の音々の部屋を覗いた、8歳の娘は小さなベッドでクマのぬいぐるみを抱いて穏やかに眠っている
力の面影を強く宿したその顔・・・
昨日改めて思い知らされた、力と音々はああして二人並ぶと驚くほどそっくりだった・・・まるでスタンプで押した様だった!金太郎飴だと言ってもいい、誰が見ても音々の父親は力だと一目でハッキリわかるだろう
音々は力のことを知らない・・・
沙羅は今まで一度も娘に父の存在を話さず、ただ最初から当たり前の様に二人で生きてきた
だが、力の帰郷はその秘密を暴く危機を孕んでいた、沙羅は音々が自分の娘だと気づいた時の彼の反応を思い出し、恐怖と怒りが胸に込み上げた
今更彼に何の権利がある?
八年間、音沙汰もなく私を置き去りにした男に・・・夢の中の力の声が、頭の中で反響する
ずっと一緒にいようね・・・沙羅
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あの言葉は、かつて彼女の全てだった
あの赤いフェラーリがベーカリーの前に停まっていた時、沙羅は二階から真由美と力が店先で話しているのを窓から見た
オープンカーが夕陽に輝くボディは、まるで力の成功と過去の裏切りを誇示するようだった、沙羅はすぐに視線を逸らした
今・・・力はスーパースターとして世界を飛び回り、沙羅は小さな町でパン屋を営むシングルマザーだ
二人の道はあの結婚式の日、完全に分かれてしまった。なのになぜ今力は戻ってきたのか・・・音々の親権を取るつもりなのだろうか
沙羅の心は再び彼に囚われ、過去と現在が交錯する思いに苦しめられていた。今日もベーカリーがオープンすれば沙羅は再び笑顔を作らなければならない
もうすぐしたらまた一日を始めなければいけない
今はただ・・・何も考えたくない
沙羅はもう一度布団の中に入り、小さな闇の中で、ぐるぐる回る過去の傷と向き合っていた
あの赤いフェラーリがベーカリーの前に停まっていた時、沙羅は二階から真由美と力が店先で話しているのを窓から見た
オープンカーが夕陽に輝くボディは、まるで力の成功と過去の裏切りを誇示するようだった、沙羅はすぐに視線を逸らした
今・・・力はスーパースターとして世界を飛び回り、沙羅は小さな町でパン屋を営むシングルマザーだ
二人の道はあの結婚式の日、完全に分かれてしまった。なのになぜ今力は戻ってきたのか・・・音々の親権を取るつもりなのだろうか
沙羅の心は再び彼に囚われ、過去と現在が交錯する思いに苦しめられていた。今日もベーカリーがオープンすれば沙羅は再び笑顔を作らなければならない
もうすぐしたらまた一日を始めなければいけない
今はただ・・・何も考えたくない
沙羅はもう一度布団の中に入り、小さな闇の中で、ぐるぐる回る過去の傷と向き合っていた
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