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🩷️side
店に入ると
うわぁ…
と声が漏れるほど豪華絢爛な作りになっていた
まちこりは俺の手を引っ張って
店員の方へ向かう
なんだ?
と思うと
💚「この店でいちばん高いピアス教えてください!」
と話しかけている
エッ…
ガチで1番高いの買わせる気じゃん…
と思いながらも彼女に手を引かれるままに歩く
店員が立ち止まり商品の説明を始める
それを見るまちこリの目は輝いていた
店員の説明が終わると
まちこりがこちらをすぐさま振り向き
💚「おねがぁい♡」
と上目遣いのカワボでおねだりしてきた
今日が最後だし仕方ない…
🩷️「いーよ!」
と答えた
嬉しそうに2人分のピアスを抱え
軽く他の商品を見つつレジへ向かった
あぁ…こうやって買い物するのも今日が最後なんてな
こんなに嬉しそうな表情を見ることが出来るのも最期か、
せめて、気持ちぐらいは伝えてもいいかな
いや まちこりはせんせーの事が好きなんだ
俺が今日すべきことではない
絶対に
最後まで掻き乱しちゃいけない
戦犯なんてもっての他
でも、愛してたのに
きっと誰よりも
俺の方がまちこりを好きになるのが早かった
居なくなんてならないで
ずっと傍に、
隣に、
メンバーとしてでもいい
笑ってて欲しかった
泣かせたくなんてなかった
💚「りいちょ!店の外でつけよ!」
また手を引かれる
まだ一緒にいたくて
こちらに引き戻す
💚「っぁえ」
すかさずまちこりの口を塞ぐ
“キス”
しばらく放心した顔をしていたものの
すぐに赤くなる
💚「なっ、何してんの!?//」
🩷️「ごめん…笑」
🩷️「行って欲しくなくて」
💚「じゃあ私も仕返し!」
ちゅ
🩷️「いい、の?彼氏いるのに、」
💚「今日は特別、!」
💚「ほらつけよ!」
とピアスを出し
お互いの耳につけ合う
💚「…うん!やっぱりいちょは似合うなぁ〜!」
🩷️「まちこりも似合ってる、!」
半泣きになりながらもそう伝える
🩷️「綺麗だよ まちこり」
💚「ありがと!」
💚「そろそろかな…」
🩷️「ん」
涙が溢れる
💚「泣かないでよ」
と細い指で俺の涙を拭う
💚「私ね りいちょには長生きしてたっくさん面白いことして、ふざけて、笑っててほしーんだ。だからホラ、泣かないで?笑ってて?大丈夫 私が居なくなったぐらいで何も変わらないよ!」
💚「辛いことがあったって心配ないよ!だって私がついてるもん!」
いや、だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
俺にはまちこりが必要なんだ、
消えないで 笑って、
手を伸ばしたけど
ばいばい
涙を流す彼女の口はそう動いた
🩷️「っぇええぇ いか、ないで、」
そう泣く俺の声が彼女に届くことはなかった