テラーノベル
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こんばんはまたはこんにちは、「クリオネ?」です。
早速ですが、
楽しみにしていて下さった方々、投稿遅くなり誠に申し訳ありませんでした。
ちょっと作品作りが滞っておりこれからもこんな感じになりそうですがこれからも応援おねがします!
後、この第5話をSnow Manの「ボクとキミと」を聞きながら書いたらはかどったので皆さんもぜひ読みながら(あうかな〜笑)
長くなりましたがこれからも応援お願いします!
それではどうぞ!
第5話:予期せぬトラブルと救援
秋の深まりを感じる雨の夜だった。
静まり返った部屋の中で、涼太は焦燥感に押しつぶされそうになっていた。
「翔太……大丈夫だからね、すぐ冷やすからね」
ベッドの上で荒い息を吐く翔太の額は、触れると火傷しそうなほど熱かった。体温計が示している数値は39.2度。
生後2ヶ月で引き取って以来、大きな病気もせずすくすく育ってきた翔太が、これほどの高熱を出したのは初めてのことだった。
息苦しそうに「あー……うー……」と小さなうめき声を上げる息子の姿に、涼太の手は震えた。
冷やすための保冷剤を用意し、夜間救急病院の電話番号を検索するものの、パニックになった頭ではなかなか目的の番号が見つからない。
(落ち着け、宮舘涼太……僕がしっかりしないでどうするんだ)
自分に言い聞かせるが、一人で命を預かっているという責任の重さが、冷たい圧迫感となって胸を締め付ける。
急いでジャケットを羽織り、翔太を抱っこ紐でしっかりとお腹に抱え直した。
タクシーを呼ぼうとスマホを操作しながら玄関のドアを開けた、その時だった。
「宮舘さん……? どうかされましたか?」
廊下の向こうから、疲労の色を残しつつもきちんとした身なりの目黒が歩いてきたところだった。
帰宅したばかりの目黒は、青ざめた顔で翔太を抱きしめる涼太の異変に即座に気づき、長い足で瞬時に駆け寄ってきた。
「あ……目黒さん。すみません、翔太が……急に高熱を出してしまって。今から夜間救急に……」
動揺のあまり声が震える涼太の肩に、そっと温かい手が置かれた。
「落ち着いてください。俺が車を出します。地下の駐車場に事務所の車がありますから、それに乗りましょう」
「え……!? でも、目黒さんのお立場がありますし、そんなご迷惑を……!」
トップアイドルである彼が、夜間にプライベートで車を出すなどリスクが高すぎる。
しかし目黒は、一切の躊躇もなく深く澄んだ瞳で涼太を真っ直ぐに見つめた。
「そんなこと言っている場合じゃないです。翔太くんが苦しんでいます。行きましょう」
毅然とした、しかしどこまでも優しいその声に、涼太の引きつっていた心がすっと落ち着いていくのを感じた。
クリオネ?
71
#一般人
クリオネ?
34
あべさく正義♡
12
クリオネ?
139
目黒は手際よく涼太の大きなマザーズバッグを持ち、エレベーターのボタンを押す。
地下駐車場に待機していた黒塗りのワンボックスカーのドアを素早く開けると、涼太を後部座席へと促した。
「宮舘さんは翔太くんをしっかり抱いていてあげてください。病院へ連絡します。どこですか?」
「〇〇総合病院の夜間救急です……っ」
目黒は即座にナビを設定し、滑らかに車を走らせた。
運転しながらも、バックミラー越しに何度も後部座席の二人を気遣う。
「大丈夫ですよ、宮舘さん。すぐに着きますからね」
病院に到着すると、目黒は帽子とマスクを深めにかぶり、涼太たちがスムーズに受付へ向かえるようドアを開け、荷物を持って伴走してくれた。
幸いにも翔太の熱は突発性のもので、適切な処置を受けて薬を処方してもらうと、診察が終わる頃には少し落ち着いた表情で眠りについた。
「よかった……大きな病気じゃなくて、本当に……」
待合室のベンチで、安堵のあまりへたり込む涼太の隣に、目黒が缶のお茶を買って静かに腰かけた。
「本当によかったです。宮舘さんがすぐに気づいて対応されたからですよ」
「いいえ……目黒さんがいらっしゃらなかったら、僕はどうなっていたか……。本当に、本当にありがとうございました」
頭を深く下げる涼太の手元に、ボロっと涙がこぼれ落ちた。
シングルファザーとして「全部一人でやらなければ」と肩に力を入れ続けてきた緊張が、目黒の圧倒的な優しさと頼もしさに包まれて、一気に解けてしまったのだ。
目黒は何も言わず、ただ静かに涼太の肩を優しく叩き続けた。
テレビの中の完璧な大スターは、涼太の目の前で、誰よりも温かい一人の男性としてそこにいた。
コメント
1件
ああもう、読み終わってじんわりしてます……。 涼太くんの震える手や、懸命に「自分がしっかりしなきゃ」って自分に言い聞かせる姿、すごく伝わってきました。シングルファザーで全部を抱え込もうとする強さと脆さが両方あって。そこに飛び込んできた目黒さんの「そんなこと言ってる場合じゃないです」って台詞、一瞬で信頼できる人だって分かりました。車を出すリスクよりも目の前の苦しむ子を優先する選択、本当にかっこよかった。 あと、すべてが終わって待合室でぽろっと涙がこぼれるところ、もうこっちも一緒に泣きそうになりました。アイドルじゃなくて一人の男性としてそこにいてくれた、その距離感の描き方がとても好きです。 続きももちろん読みたいです。涼太くんの心が少しずつほどけていくのを、これからも見守らせてくださいね🍀