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俺は目が覚めて目を開いた。
服を着ている感覚がない。
知らない景色。知らない匂い。
そして、知らない人。
「…誰だ、お前…」
マジか、嘘だろ…?は…?
俺のスマホには「別れよう」の言葉がうつっていた。
1年半付き合ってた彼女。
【他に好きな人が出来たの。貴方よりもイケメンよ】
俺は泣き崩れた。俺は悲しみを紛らわすために居酒屋へ行き酒を飲んだ。
俺は飲んで飲んで飲みまくってそれから記憶が
なくなった。
少し寝てたみたいだ…。
起きたら隣に二十歳中半くらいの高身長イケメンが座って酒を飲んでいた。こいつがあのクソ女の彼氏だったら別れることはないだろう。
「チッ」
ムカついて舌打ちをしてしまった。
『あの、僕何かしました…?』
俺の舌打ちが自分のせいだと勘違いしてるみたいだ。
「何もねぇよ」
俺は二十歳だ。先輩にタメで話している。そんなのはもう気にしない。
目から涙が出てしまった。
『だ、大丈夫ですか?』
そういって俺にハンカチを差し出す。
「ありがとう…」
『よければ話を聞きますよ』
知らない人に話すことではないとわかっていたけど少し、少しだけ、話すことにした。
あんまり話せないだろうと思ってた。
俺は俺を舐めてた、口から沢山言葉が出てくる。
酒飲んで。話して。酒飲んで。話して。
そうしているうちにまた寝てしまった。
そんで何も覚えてないまま今に至る。