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【リクエスト作品】
ゆり組 × 病弱学園物語
△ ▼ △ ▼
『 もし、 俺が ーー
って言ったら どうする? 』
―――――――――――――――――――――
❤️ ぅぐ っ、かは ッ、 、けほヽ
狭い 窓 から 見える そら一面に広がった 青空
に 小さい頃 から 憧れていた 。
何の 薄汚れもない 純粋な 色 で 、包み込むような暖かい そんな 色 。
あの 青空 の した を いつか …
あれから 2年後
都会から 3時間弱かかる ド田舎 へと
治療も安定したということで 、自然に 溶け込めば少しは回復も見込めるだろうと担当医に言われたことで俺たち1家は引っ越す事が決まった。ド田舎 と 父さんは言っていたが 、
ドが着くほどの田舎に若干怯え つつも その裏には本能的な興奮が抑えきれなかった 。
生憎今日は朝から曇り空 。
昨日の天気予報では快晴だったはずなのに 。
森を抜けたところで 古びた 民家のような住宅地が立ち並ぶ場所へと踏み入れば、赤い屋根の別荘のような一軒家で止まった 。
周りからは、光を放っているかのような珍しいポツンと一軒家的な感じの見た目 。
ここに来るまでの道中 、コンビニすらも 、自販機にも出会えずに喉が乾いていた俺は近くの川岸へとこっそりと、ダンボールを運んだりと行き来する家族を横目に駆け出した 。
都会ではゴミなどプラスチックが散乱し、とても水とは思えないような泥水だったが 、
❤️おぉっ、!!、✨ 綺麗 ….
透き通るような鏡のような水面に思わずそんな声が出る 。砂利をよけながら足の踏み場を作りその水面へと両手を伸ばし 水を掬い上げる 。手の平に載せても汚れひとつないアニメの世界かと思うほど 。
喉を通れば、満たされるというよりかは、潤すの方が正しいのだろう 。
もう一口頂こうと 両手 を伸ばした時
❤️ぁ、ブレスレット 、、っ
車のドアにでも引っかかり紐が弱っていたのだろう 。紐は回収出来たが 真ん中に付けていたブローチのような青空の写真が入ったペンダントが水面を流れ 、おそらく滝の方へとゆっくりと流れていっている 。
泳ぎは得意な方ではあるが 、
まだ回復すらも見込めないこの病弱な身体。
だが、あれは大切な人から貰った大事なもの
俺は躊躇なく川へと飛び込んだ 。
視界がぼやけて見える 。
必死 に 手を 動かし ブレスレット らしきものを探す 。
カツン 、と金属製の何かが指先に触れれば 、
これだ と確信して思わず目を開け 安堵し 岸辺に戻ろうと 足を動か し
あと50メートルくらいのところで岩場に差し掛かると 、ガコン 、という音と共に足がいくつもある岩に挟まったのだ 。
運悪くその瞬間に 、ざーざー、と 大雨が降り注いだ 。 そのせいで水位はますます上がり肩ら辺までしか浸かっていなかった水面が顎下まで上がり、こうなると息が難しくなってくる。
もうダメか 、と思い 目をきゅ、と瞑れば
? ーーー!! ーー!
聞き馴染みのあるような声と共に俺の身体は一気に岸辺へと上がっており 、安心したと同時に眠りへと着いてしまった 。