テラーノベル
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食欲の塊
旧国(日帝)有り
いつも門限を破らない日本が、9時をすぎても帰ってこない。
彼は幼いころからとても律儀でルールを破ったことなんてほぼゼロに近かった。
その日本が帰ってこない。
それは日本家にとって、 とても由々しき事態だった。
陸「なぁ、探しに行った方がいいんじゃないか……?」
現在時刻8時30分。
いつもの彼なら家で風呂に入っている頃だろう。
違和感が拭えない。
海「いや、まだ門限ではない……が、」
空「いつもみんなでご飯食べてるのに……今日は遅いね」
にゃぽん「全く、勤勉なんだから」
みんなどこかソワソワしていて落ち着かない。
それほどに家族が心配なのだ。
陸「やっぱり探しに行こう」
日本に過保護だと言われても仕方がない。
腹を括って立ち上がる。
海「……なら私も行こう」
空「…僕も行くよ」
にゃぽん「な、なら私も!」
皆行く口実が見つかったとでも言うように続々と立ち上がった。
ろくに着替えぬまま外に飛び出した。
街灯がぽつぽつと並ぶ道路を歩く。
見つからない……
きっと時刻は10時に迫っているだろう。
(どこに、どこにいるんだ……)
まさか事件に巻き込まれて……?
いや不謹慎か考えはやめよう
頭を振って思考をリセットする。
次は公園か?それとも……
そんなことを思いながら早足で道を歩いてると、ふらりと人影が見えた。
あれは、
あれは!
陸「日本ッ……!」
ずっと探し続けていた人物が目に飛び込んできた。
思わず駆け寄り、抱きつく。
陸「どこにいたんだッ……探したんだぞ……!!!」
正直恐怖でどうにかなりそうだった。
目に涙の膜が薄く張る。
恐怖と、安堵と、日本に対する慈愛で説教じみたものをしてしまう。
溢れ出る言葉は止められなかった。
いつの間にか抱きついていた弟と妹も
なにやら怒っている。
日本は、それに対して小さく謝っていた。
責めたい訳じゃない。
(やはり俺は不器用だな。)
漏れ出続ける言葉が止まるまで、しばらくかかった。
段々と冷静になって、改めて日本の顔を見る。
日本の白い頬が赤黒くなっていた。
陸「……この頬の傷は?」
サラリと頬を撫でる。
痛かったのか日本はキュッと顔を歪ませた。
その瞬間、腹の底から感じたことのない
怒りが湧き上がってきた。
(誰だ……誰にやられた……?俺の大切な弟に傷をつけたのは……?)
今すぐ走り出してしまいそうな感情を噛み殺し、平静を装う。
海「……その傷はどうした? 」
他の弟、妹も怒りで震えているようだ。
しかし当の本人は緩い笑みを浮かべて
落ち着かせるように説明しだした。
日「酔っぱらいの方にぶつかってしまって……その時肘が当たってしまったんです。もちろん謝られましたよ。安心してください。」
本当はあまり信じられなかった。
彼は嘘をつく時、左腕を掴む癖がある。
でも、酷く悲しそうな顔で笑う日本が痛ましかった。
空「わかった……よ。」
渋々納得することにした。
嘘をついてないか?など聞いてものらりくらりと躱されるばかりだったので、
信じるしかない。
陸「……それじゃ家に帰ろう」
鶴の一声のように、張り詰めていた空気が少し緩んだ。
小さな声で今日起きたことを話す。
言葉に詰まる日本を見て見ぬふりして。
ちゃんと、聞いとけばなぁ。
またすぐ達成した……?!
嬉しいです〜!
次の次の次ぐらいで終わるかな〜
次の話は結構物語が動く気がする。
気がする。
NEXT▶♡90
達成できるかな〜……
唐突な【次回予告】
いつまで続くんだろう
「日本?」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「日本?!」
お楽しみに
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