テラーノベル
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絵名「だめだ…これも没…」
ここは絵名の部屋。
ナイトコードが明ける前の12時頃。
スランプ気味になってきた自分の発想に、表現力に反逆するべく、絵を描いていた。
辺りには少し灰色に汚れた紙が、くしゃくしゃになって投げ捨てられている。
絵名「ちょっと休憩…わっ、?」
絵名の右手の側面が銀色に染められていた。
絵名「ふふ、私、頑張ったもんね!」
絵名「ふぁ……疲れた〜。寝よ…」
チッチッチッ…秒針がうるさく鳴く。
絵名「あ〜おはよう世界。」
絵名「!!!?やば、2時半!?ナイトコード!」
絵名『みんな、ごめん!!!』
瑞希『えななん遅刻しすぎ〜w』
絵名『ごめんって!寝ちゃってたの!』
まふ『寝ちゃってたって、夜更かしでもしたの』
絵名『いや、少し前に絵描いてて、疲れた。』
絵名『てゆーか、シンプルに私たち夜更かし常連でしょ。』
かな『…確かに。』
瑞希『そう考えるとヤバい…』
絵名『ね、ほんと。まふゆはどうしてるのよ』
まふ『ナイトコード行く前に仮眠して、ナイトコード終わったら、その時間によるけど寝る。』
絵名『うわ…すごいじゃぁん』
瑞希『寝不足で死んじゃうとか洒落にならないからやめてね!?』
まふ『うん。できる限り寝てるから平気だよ』
かな『そっか…でも無茶はしないでね。』
まふ『分かってる。早く作業に戻ろう』
瑞希『は〜い!』
瑞希『ねぇねぇ、まふゆ!こんなのどう?』
まふ『ちょっとエフェクトが強くて酔う』
瑞希『なるほど。ありがと』
奏の音にまふゆが言葉を乗せて、絵名の絵に瑞希が動きを与える。
動画組の作業中、奏とまふゆの1連の作業は終わっているから、瑞希と絵名のフォローと感想などに回る。
今は2曲、音と言葉が乗ってある状態。
瑞希が絵名の1曲目の絵を編集している。
絵名『あーこれじゃないんだけど…』
絵名『こうでもないっ!』
まふ『うるさ…』
かな『何かあったの?』
絵名『うまく絵が描けない…歪む…』
まふ『絵名の絵はいつも歪んでるけど…』
絵名『そうじゃない…!』
まふ『絵名は何をどうしたいの?』
絵名『曲の感じに合わせて描きたい。』
絵名『今回の曲はいつもと雰囲気が違うからそれに合わせようって。』
まふ『それだけじゃないでしょ?』
絵名『え、うん…?そうだけど』
まふ『教えて』
絵名『絵をね、輝かしくしたい。その場の雰囲気、臨場感を出したい。』
まふ『で、それが出来ないと。』
絵名『うん。』
続き➯出来次第