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「ハァ…いいねぇー!いいよーっ、もうちょい、足、開いてみようか!」
「え?…でも、そんな……」
「いいから、早く!」
「……わ、分かりました」
チラ見せどころか、なんか、これじゃ、丸みせじゃん。
AV女優でも無いのに……
こんなの……
「ほら、もっと、そして、そこに手を……」
なんかそれ……
「なに?できないの?じゃあ、もういいよ?二度と君とは仕事しないから。この仕事もなしね。もういいよ、帰って。」
戸惑ってると、そう言われた。
すると、マネージャーが急いできて、カメラマンの鈴木さんにコメツキバッタのように謝ってる。
「ほら、言われた通りちゃんとして!」
「いや、でも……そんな格好……今日の雑誌とは関係ない……」
バシッ!!
った……
「……え?」
「お前な。うれもしてねーで、仕事選んでんじゃねーぞ。顔しかつかえねーくせに。お前みたいな顔のやつが、ちょっといかがわしいことしてるだけで、売れんだよ。黙って言われた通りしとけよ。」
な、何それ。
私、そんなことする為にモデルなった訳じゃないのに……
「…じゃあ、もういいです。仕事やめます。こんな、屈辱受けるくらいなら、辞めてやるよ!」
それだけ言うと、私は、楽屋へ走ろうとした。
それをマネージャーに取り押さえられ、撮影用のベッドの上へ、押し倒された。
「いいねぇー、じゃあ、撮影再会しますか!」
ディレクターの声で、そのまま開始され、私はマネージャーに、力ずくで両手を頭の上で固定され、見えないギリギリの所まで服を脱がされたり、捲りあげられ、首筋にマネージャーの気持ち悪い舌が這う。
シャッターの音が響く、気持ち悪いだけの時間。
女性スタッフなんて、1人しかいない。その人も何も言えず、目を逸らすだけ……
助けてやくれない……
「はい、カットー!、よかったよー!」
「ほんとっすか!」
「報酬、ちょっと増やしとくから!」
「ありがとうございます!」
マネージャーとカメラマン、ディレクターは楽しそうにそんな話をしてる。
「大丈夫……ですか?」
唯一の女性スタッフが、起き上がる私を支え、大きめのタオルで、体を包んでくれ、そのまま、楽屋に連れてきてくれた。
「あの、す、すみません……わ、私、何もできなくて………ほんと……」
「……ううん、もういいの。大丈夫…だから。」
私はサッと着替えを済ませ、タクシーを呼び、楽屋を飛び出した。
マネージャーが来る前に。
そのまま、家じゃなく、実家に帰ってきた。
「あら?思ったより来るの早かったわね?」
「あ、うん、仕事終わるの早かったから……外暑かったから、シャワー浴びてもいい?」
「いいわよ?てか、あんた荷物は?」
「え?あ、これだけ(笑)真っ直ぐ来ちゃったから(笑)」
「相変わらずねー(笑)服は、奈津の借りてくるから、シャワー浴びなさい?なんなら、お湯張ってゆっくり浸かりなさい。疲れてるでしょ?その間、服洗濯しとくから。」
そう言ってお母さんは、お湯はりもしてくれて。奈津姉は、サイズ間違えて買って困ってたと、新しい下着までくれた。
家族の温かさもあって、シャワー浴びながら、泣いた……何度も綺麗に洗っても洗っても取れない感覚に、恐怖も覚えた。