テラーノベル
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お風呂からでてくると、スマホが鳴ってた。
もちろんマネージャーから。何件もかかってきてた。
無視して、なり終えたときに、電源を落とした。
「いいの?出なくて。」
「あ、うん……いい。」
「○○、なんかあったでしょ。」
そう、姉に聞かれたけど、答えれなかった。
「言いたくないなら言わなくてもいいけど……○○無理してるでしょ?そんなに辛いならもう、帰ってきなよ。お父さんもお母さんも、心配してるんだよ?」
「……おね…泣。」
私は思わず、奈津姉に泣きついた。
奈津姉は何も言わず、背中を擦りながら落ち着くのを待ってくれた。
その時だった。
家のインターホンがなり、母が対応していた。
「……えっ、あ、あの……どういうことでしょうか……わかりました、とりあえず、開けます」
母が焦って、玄関へ向かうときに、私をつれて部屋に行くようにと、奈津姉に伝え、私は奈津姉と、部屋へ。
マネージャーが来たんだろうと、予想が付いた。そのせいか、震えが止まらなくて……。
「○○…、大丈夫。大丈夫……」
「奈津姉、私……私ね……」
私は奈津姉に、今までの事を全て話した。
奈津姉は、話を聞いたあと、誰かに連絡をしてた。
しばらくすると、リビングから、母の怒った声が聞こえた。
「いい加減にしてください!○○は、もう仕事辞めさせます。親として、許せません!」
バレたのかな、仕事の内容……
そう、だよね……
あんな………
「○○?」
「奈津姉……私…行くね」
「え、ちょっと○○?」
奈津姉が止めるのを振り切って、私はリビングへ行った。
「なんだ、やっぱりここにいるんじゃん。お母さん、嘘は行けませんよ?」
「○○っ!」
「さぁ、まだ仕事残ってるんだ、行くぞ。」
マネージャーに手を掴まれた瞬間、咄嗟に振り払った。
「な、お前……調子のってんじゃないぞ!」
殴られると思って、屈んだ。
けど、いつまで経っても痛くない……
「……え?」
そこには、知らない男の人がマネージャーの腕を掴む姿と、父の姿。
「あんた、いい大人がなにしてん?」
「いくら仕事でも、うちの大事な娘に手を挙げるとは、見過ごせませんね…」
「な、なんだ……」
「○○の父です。話は娘から聞きました。どういうことか、一から説明して貰えますか。」
「そ、それは……」
マネージャーは、私が悪いというかのように父に良いように説明をした。
「なるほど。それで仕事を投げ捨て、うちに逃げてきた…と。それは○○、社会人として、プロとして、しては行けないことだ。」
そっか。
お父さんはマネージャーの味方…
「あなたっ!!」
母が思わず父へ言い返そうとしたのを、父が止めた。
「ですが、そこまでさせるような事をあなた方がしてきたんじゃないんでしょうか?うちの娘は責任感も強いです。そんな簡単に仕事を放り出す子ではありません。」
「どの親もそういうんですよね、結局我が子が可愛いからそうやって、甘やかして…」
「独身のおっさんに何がわかんの?(笑)子供おらんくせして(笑)あ!俺もおらんか!(笑)」
あっけらかんとしていう男の人…
なんか、誰かに似てる……
「おっさん。いい加減認めたらどうなん?こっちはもう、証拠そろっとんねん。あんたらが、○○にしてきたこと。俺は許さんからな。あんたらみたいな汚ったない頭と目しかないやつに、○○を綺麗に撮れるわけないやろ。俺が撮ったらもっと良い値つくけどな。」
そう言うと、マネージャーは、その男の人をみて、血相を変えた……
でかなんで、私の名前……知ってて、しかも呼び捨て……
「あ、貴方は………あの、有名な……写真家の、む、向……っ!?」
「あー、知ってくれてたん?そうそう、その向井康二や。」
向井康二……?
康二………
「こ、こうちゃん……?」
🧡「お、やっと思い出した?(笑)」
あの、公園で会ってた、男の子…
名前はそうだ、康二!
私はこうちゃんって呼んでた……
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