第63話 信じる決意
ソロリアは、ジェイドに今この場で〈時空魔法〉を使って見せろと要求する。
影空間にいなくても、ジェイドが〈時空魔法〉を使っているように見せることは可能だと考えていた理世は、ソロリアの要求に応じようとしていた。
あとは、ジェイドがその姿勢を見せるだけだった。
「――証明をする必要は、ない」
ジェイドは一際低い声で、切り捨てた。
「……それはつまり、私の告発を認める、ということですか」
「ちょっ、じぇ、ジェイド殿下!?」
戸惑いしかない理世のほうは一切見ず、ジェイドはソロリアに視線を向けて続ける。
「――僕の身に宿るはずだった〈時空魔法〉をこの女が奪った。〈時空魔法〉の本来の持ち主は僕だったんだから、当然の権利だろう」
鋭い目つきで放たれるジェイドの言葉は、荒くなっていた。
(この言い方って、前に夢に見たときと……)
誰が見ても傲慢にしか見えない*********
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