テラーノベル
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咲さんと付き合うことになり、打ち上げが無事にお開きとなり、ほろ酔いの咲さんが運転代行で帰っていってから。
家に帰って休んで、しかし俺は悩んでいた。
「女の人と付き合うってさ、どうやればいいんだろう……」
『そこからか!?』
夕飯の席でつぶやくと、千歳に大いにツッコまれた。
『なんか、一緒にして楽しいこととかやりゃいいじゃないか、女装とかお茶とかして楽しかったんだろ?』
千歳には、打ち上げのとき、咲さんと初めて会った時に女装させられたことをちゃんと話した。
「女装は別に、メンズメイク教えてもらう対価を支払っただけで、やりたくてやったわけでは……。お茶したときは、俺が親とうまく行ってないの話すので緊張しすぎてて、楽しいとか楽しくないとかの問題じゃなかった」
『でも、一緒に女装の即売会行ったんじゃないか』
「それは、咲さんがネトストを怖がってたからで、事情聞いて、信頼してもらってるんだなと思って、できるだけのことしなきゃと思ったからで、楽しいとか楽しくないとかの問題じゃなかった」
『めんどくさい奴だな……』
千歳は顔をしかめた。俺はため息をついた。
「そもそも初彼女なんだもん、何もかもわからない。彼女って、どれくらい頻繁に連絡とればいいものなの?」
『取らなきゃいけない、なのか? 取りたい、じゃないのか?』
「…………」
千歳は何気なく言ったのだが、俺は言葉が出なくて、黙ってしまった。そうだよな、好きな人なら連絡を取らなきゃ、じゃなくて取りたい、になるよな……。
うーん、うーん、そうだよな、彼女って連絡を取らなきゃじゃなくて取りたい人だよな、デートなんかも、しなきゃいけない人じゃなくて、したい人だよな。
咲さんは、明るくて元気で、笑顔が素敵で、締めるべきところはしっかり締められる人だ。魅力的な人だし、普通に話してて楽しい人ではあるんだけど。
うーん、うーん、もっと咲さんとの付き合いが進めば、連絡を取り合いたい人になるかな? デートをしたい人になるかな?
『お前、ワシでちゃんとデートの練習できてたんだから、咲さんともうまく出来るって。咲さんに、好きなものとか行きたいところとか聞いて、なんかデートの予定立てろ』
千歳は、俺を元気づけるように言った。
「そ、そうだね……」
千歳と出歩いたときのことを思い出して、俺はドキッとしてしまった。
千歳と遊び歩いたとき、しみじみと楽しかった。しみじみと幸せだった。こんな時間がたまに持てるだけで、人生やっていけると思った。
咲さんと、そういう時間が……持てるのだろうか? 俺は?
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コメント
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え〜、第392話お疲れ様でした!🌸✨ 主人公、初彼女で「どうすればいいのかわからない」って悩む気持ち、めっちゃわかるよ〜😭 千歳くんの「取りたい、じゃないのか?」って言葉が刺さりすぎた…! 義務感じゃなくて「連絡を取りたい」って思えるかどうか、って本質だよね。 千歳との時間を思い出してドキッとするシーン、すごくエモかった…この先どうなるんだろう💕