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トド村
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#地雷系
日暮ミミ♪
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#ラブコメ
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お疲れさま、尾津さん。第42話、読み終えました。 久しぶりに帰ってきたミィちゃんの「んっ!」からの両手を広げる“よしよし要求”、めちゃくちゃ可愛かったです。普段は悪態をつく主人公が、気の抜けた声にホッとしたり、獅子舞みたいなツインテールをよしよししてあげたり、その距離感の変化がじんわりしました。あと、シャワー中に歯ブラシOKをくれたのも、ちゃんとお互いを気遣ってる感じがして好きなやりとりです。 最後のベッドでの“捕まえちゃった♡”も、ミィの成長した甘え方と、それを受け入れてしまうユウトの関係性がよく出ていて、続きが気になりますね。次回作のプロット作り、応援しています!
◆◆◆◆
時刻はもうすぐ午前0:30。頭を掻きむしりPCをそっと閉じる。ようやく明日は休みだ。明日は一日、ゆっくりと小説のプロット作りに専念できると思った矢先、俺の家の扉が開いた。
玄関に目を向けると、あからさまに疲れた表情でふらふらのミィが「ただいま~。」と気の抜けた声で挨拶をする。いつもなら「お前の家じゃないだろ。」と心の中で悪態をつくところだが、久しぶりのミィの気の抜けた声に少しだけホッとする。
ミィは大きなリュックサックと大きな紙袋をソファーの隣に置いたかと思うと、ソファーに座る俺の隣に立って両手を広げる。
「んっ!」
ミィは俺に向かって唸るような声を上げると、広げた両手を少しだけ上下させた。新しい運動か何かかと思いミィのことを見ていると、ミィはしびれを切らしたように頬を膨らませた。
「ぎゅっとして、よしよしして!」
……何を馬鹿な事を言っているんだ……こいつ……。何か変なものでも食べたのか、さもなければ相当酔っているのだろうか? もしや、またお客様にテキーラショットを飲まされまくったとかか?
俺は立ち上がり、ミィのことをクンクンと嗅ぐ……が、酒の臭いはしない。むしろ、フローラルな良い香りなのだが、いつもよりも……何というか爽やかな香りに感じる。若干汗の香りも混ざっているが……それは頑張った証だろう。ミィの首元に顔を近づけた瞬間、しびれを切らしたミィが俺にガバッと抱きつく。思わず俺もミィの後頭部と腰に手を回して抱きしめ返した。
ミィは少し身体を離して上目遣いで話す。
「は~や~く~。私、今日も頑張ってきたんだよ。だ・か・ら、よしよししてよ~。」
ミィは俺の腰に手を回して、俺の胸に頭を擦り付ける。大きなツインテールがブンブンと左右に揺れて、正月に現れる獅子舞のようだ。
丁度、鏡開き前なので縁起は良さそうだが、ミィにずっと獅子舞をさせていたら、ミィの頭頂部がすり減りかねない。獅子になったミィを止めるには俺が”よしよし”をしてやるしかなさそうだ。
「今日も一日、お疲れ様。」
と言いながらミィの頭を撫でると、ミィは俺の手を掴み自身の頬へとスライドさせて、今まで俺が見たことのないような優しい笑顔を浮かべながら「えへへ♡」と笑った。
ミィのやつ、何だかいつもと様子が違うような……何か良いことでもあったのだろうか……? それとも、ミィが俺の部屋に来るのが久しぶり過ぎて、俺が思い違いをしているだけなのか……?
ミィはソファーに掛けておいたタオルを拾い上げ、俺のクローゼットからスウェットの上下を取り出す。
「シャワー借りるね~。覗かないでよ~。」
「誰が覗くかよ。早く入ってこい。」
「あっ、でも私がシャワーを浴びている間に、歯ブラシ取るくらいはOKだから。」
ミィはパタパタと小走りで洗面所へと向かっていく。こいつ、シャワーを浴びている間に俺が歯ブラシを取りに行くのを躊躇していたことに気が付いていたのか……。今日からはミィの許可を得たので早めに歯磨きができる。
俺はシャワーの音が聞こえ始めたころに洗面所へと向かい歯ブラシを取り、部屋に戻ってからTVをつけて、サブスクの動画サイトでアニメを観ながら歯磨きを始める。
丁度今の時期から始まったアニメで、放送前から話題になっていたWEB小説原作の作品だ。開始5分で「この作品は力を入れていますよ!」という出版社側の熱意を感じる……ちくしょう! 俺だって、次回作は出版社に推してもらえるような作品に仕上げてやるんだからな!
そんな事を思っていると、ミィがタオルで髪を拭きながら歯ブラシを咥えて上がってきた。そして俺の隣に座る。
「これ、最近始まったやつでしょ? 確かWEB小説が原作の……。」
「うん。めっちゃ話題になっているやつだよ。」
ミィはニヤニヤしながら俺を覗き込む。
「もしかして、嫉妬しているの?」
「嫉妬は……正直、少ししているけれど、どうせ、俺の次回作はこれを超える作品になるから期待しておけよ。」
そう言った瞬間、ミィは俺の腕に抱きつき肩に頭を預ける。
「じゃあ、私がたっぷりラブコメをしてあげるから、良い作品を作ってよね。」
◆◆◆◆
寝る準備を終えて電気を消す。そしてベッドへと近づくと、ミィは毛布と掛け布団を腕で上げて、丁度、人一人分入ることが出来るスペースを空けていた。ミィが泊まった日は、必ずミィと一緒にベッドで寝ることにしている。初めてミィが俺の部屋に来た時から習慣のようになってしまい、今では何だか違和感なくミィの隣で眠るようになってしまった。
ミィのことを背にしてベッドへと潜り込み「おやすみ。」と言うと、ミィは俺の肩に手を置いて身体を密着させた。俺の足にミィ自身の足を絡め、背中に胸を当てて、俺の首元に顔を埋めている。なんか……いつもよりも近い気がする……。
少しミィの方に寄り過ぎたかと思いベッドの縁側に身体を移動させると、それに合わせてミィも移動してくる。
「あの……ベッドから落ちそうなんだけど……。」
「じゃあ、もっと私の方に来れば良いじゃん。」
ミィの囁き声と吐息が耳元をくすぐった。もしかしたらミィの方に寄れば、ミィはいつもの位置に移動するかもしれないと思い彼女のことを背中で押すと、ミィは俺の首筋から手を回してさらに足を絡めた。
「捕まえちゃった♡」
ミィは俺の耳元で囁く。ゾクゾクするような声色だ。ミィの潰れる胸の感触を背中に感じ、俺の足もミィのムチムチの太ももでがっちりとホールドされて動かせない。ミィの腕は俺の事をバックハグをするように、首元から胸に伸ばしギュッと力を入れている。
「何か今日……距離感近くない?」
「ユウトのくれたぬいぐるみを抱いて寝ていたから癖になっちゃったの。」
だからと言って……俺に抱きつかないでくれ……。と思ったが背中が温かく、目を閉じるとすぐに眠ることができた。