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昼休み
セナ
「ねえ、絶対テオってソアのこと気になってるって!」
ソア
「あるわけないでしょ。」
セナ
「だって名前呼ぶし、笑うし、ノート借りるし!」
ソア
「たまたま。」
そう言いながらも、
顔が熱い。
ガタッ
その時、
誰かが机に手をついた。
テオ
「ハン・ソア。」
ソア
「……っ。」
また。
その名前の呼び方、
ずるい。
テオ
「屋上。」
ソア
「え?」
テオ
「来て。」
セナ
「えぇぇぇ!?」
クラス中の視線が集まる。
女子
「なんでソア?」
「距離近くない?」
ソア
「……なんなの。」
テオは何も言わず、
先に教室を出て行った。
ーーーーーーーーー
屋上
雨は止んでいたけど、
空はまだ曇っていた。
ソア
「…で?」
テオ
「ノート。」
ソア
「は?」
テオ
「返す。」
ソア
「それだけ?」
テオ
「それだけじゃダメ?」
風が吹く。
テオの制服が揺れた。
テオ
「お前さ。」
ソア
「?」
テオ
「昨日から避けてる。」
ソア
「避けてないし。」
テオ
「嘘。」
そう言って、
テオが一歩近づく。
逃げるみたいに後ろへ下がると、
背中がフェンスに当たった。
近い。
また、
この距離。
テオ
「なんで逃げるの。」
ソア
「……逃げてない。」
テオ
「顔、赤い。」
ソア
「っ…!」
テオが少し笑う。
その笑顔は、
反則みたいに綺麗だった。