この作品はいかがでしたか?
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お母さんの帰りの電車の時間まで、付き合うことに。照にも、それを伝えると、駅で待つよう言われた。多分、帰り拾ってくれるんだろな。
母「大丈夫そ?夕飯の支度とかあるでしょ?」
○○「ん?もう作ってきたから、あとは、温めるくらいかな。」
母「そう。ちゃんとしてるのね」
そういうお母さんも、ちゃんとしてた。
味にうるさいお父さんだったし。
深澤「あれ?○○?」
○○「あ、深澤くん、お疲れ様!」
深澤「え?お母さん?」
母「あら、辰哉くん!」
○○「今日忙しかった?」
深澤「ん、特に変わらず(笑)2人にこき使われました。」
○○「あはは(笑)それはお疲れ様(笑)」
母「仕事帰りなのね。お疲れ様!」
深澤「ありがとう…珍しいね?」
○○「ん、こっちに来たからお茶しようって誘われたから!」
深澤「あれ?康二は?今日一緒だったでしょ?」
○○「うん、お昼には別れたよー、その後だったから…」
深澤「帰りどうするの?」
○○「ん、照が来るって。」
深澤「なるほど(笑)なら、俺も待っとこー(笑)」
○○「便乗して送って貰う気でしょ?(笑)」
深澤「もちろん!わら」
母「ほんと仲良しねー(笑)」
そんなふうに3人で楽しく話してた時だった……
「誰かと思ったら、××(母)じゃん。久しぶりだねー、辰哉も。」
その声に振り向いた瞬間、お母さんは固まった。
私は最初誰かと思ったけど、深澤くんが、サッと私と、お母さんの前に立ったことで、多分。この男の人、深澤くんのお父さん。ということは、私のお父さんだと分かった。
「そちらは、辰哉の彼女?俺より先に××に紹介するとは、おかしくねーかー?なぁ、お嬢さん」
そういって不気味な笑みを浮かべ近づいてきた。
それを見て、体が勝手に反応したのか、思わず深澤くんの腕に捕まった。その手は震えていて。それに気づいたお母さんも、私を抱きしめた。
深澤「大丈夫。大丈夫だから。ね?」
優しくさとす、深澤くん。
○○「……ごめん…なんかわかんないけど怖……い」
父「最近の子は、彼氏の親に挨拶も出来ないのか。親の顔がみたいもんだねー。」
深澤「だったら、鏡で自分のその汚ったない面拝んでろ。」
父「なんだと。なぁ辰哉。彼女の前だからってカッコつけて、何も出来ねーくせによー、妹すら守れず、××に置いていかれたくせに。そんなお前に、何が出来る?あぁ??」
深澤くんが、悔しそうに、歯を食いしばり耐えてるのがわかる。
私も凄く腹が立って、つい……
○○「にぃにぃの悪口言わないで!あんたに何がわかる!!」
私は父親にくってかかった。
父「にぃにぃ?は、お前○○か。へー、俺に口答えすんの、しつけなってないんじゃねーの?あぁ?」
○○「あなたの方が成長してないんじゃないんですか?その歳になって、まだ自己中で。」
そういったら、1発殴られた。
深澤「○○!!」
周りの人は数人、キャーと叫び、避けて通り過ぎていく。
○○「深澤くん、危な!!」
深澤「えっ?…………ッ!!」
父親は、拳を振りかざしていた。
深澤くんは、私に覆いかぶさる。
○○「………ん?」
深澤「………あれ?」
照「おっさん、俺の大事な2人に何してくれてんの?」
○○「え?ひ、照?」
深澤「照………」
父「は?お前なんだよ。てか、離せよっ!」
照「は?離すかよ。○○殴ったの、見てんだよ。」
父「……っ、痛……っ、くそっ、……」
照は睨みつけるだけ睨みつけ、父の腕から手を離した。
が、父親は、照に向かいまた、拳を振り上げた。が、あっさり照に抑えられた。
父「くそっ、この馬鹿力が…」
照「伊達に鍛えてないからね。あんたとちがって、大事な人守るために鍛えてるんで。」
そういうと、父は、だまって、去っていった。
照「○○!ふっか!大丈夫??」
○○「…うん、大丈夫。」
照「腫れてるじゃん、冷やさないと」
その横で深澤くんは丸まってた。
お母さんは腰が抜けたのか座り込んでた
○○「…深澤くん?」
照「ふっか?おい!ふっか!?」
○○「お母さん!?」
母「あ、私は大丈夫……だから、辰哉くん…」
照「とりあえず、車…」
○○「う、うん!お母さん、捕まって?」
照が深澤くんを抱え、私はお母さんを支え車に乗せた。
照「とりあえず康二のとこ近いから康二のとこ行くから、○○、ごめん、康二に連絡して?」
○○「…了解!」
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