12話 紳士の惚気
矢島が昼食に選んだのは、会社からほど近い和食店だった。
割烹料理屋といってもいいような雰囲気で、近くにこんな店があるなんて今まで知らなかった。
「僕はここの月替わり膳が好きなんです。今月はステーキ膳らしいですよ」
「なら……俺はそれにします」
呟くように言えば、矢島が店員に月替わり膳をふたつ頼み、俺に笑みを戻す。
「急に誘ってすみません。都築さんとはもう少し話がしたかったんです」
「はぁ……」
愛想笑いしつつも身構えた。
こいつの言う話というのは、仕事の話か、それとも小林のことなのか、一体どっちだ。
「さっき、小林さんから進捗状況の報告と今後の流れなどを聞きました。今で作業は半分ほどといったところだそうですね」
「あぁはい。だいたいそのあたりですかね」
「それで少しご意見をお聞きしたいんですが、今回のレイアウトは都築さんから見てどうでし****************************
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