TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

第10話


体が動かせるようになったのは俺の目が覚めてから1ヶ月後。体は動くにしても、いつ、何が起きるか分からないと言う理由で入院と言う意見も出た。でも、俺は断った。

少しでも長くみんなのそばにいたいから。


退院の日、みんながいる中でめめが提案した。   「佐久間くん心配なんで、交互で佐久間くんの家泊まったりしません?」俺の事を思っての提案なんだろうね。

「俺、みんなにそうして欲しい。」           俺はその提案に賛成した。1人じゃ寂しいってのもあるし、いつ倒れるか分からない恐怖を皆にやわらげて欲しいと思ったから。

「佐久間のこと心配だし、いいんじゃない?」阿部ちゃんが賛成してくれた。その後続々とみんなが賛成してくれ、俺の家には誰かしら1人はいることになった。つまり共同生活。そんな中、涼太が口を開いた。

「佐久間…俺たち病院の人から佐久間の病気について聞いたけど、佐久間の口からも聞きたいな?」

涼太は真っ直ぐな瞳を俺に向け、みんなが思っていたであろう事を代弁したんだと思う。ほんとに涼太ってすごいよね。言葉一つ一つに説得力がある気がする。

「いいよ。みんなに知ってもらわないとだしね、今から俺の家来てくれる?」めめの前ではいえなかった事。真面目に話すから…





俺の家について、みんなが座ったあと、俺は自分のことについて話した。長くなるから詳しくは言えないんだけど、みんなに伝えたのは

・俺は玉森くんと同じで奇病にかかってて命がそう長くないこと。

・花咲病には治療法がなく、待つのは死のみってこと。

・SnowManとしての活動は、自分の体に限界が来るまで続けること。

・ファンの子にもいずれ伝えるってこと。

・俺が死んでも、SnowManは解散しないで欲しいってこと

・最後まで俺を見守ってて欲しいし、支えて欲しいってこと。

皆、真剣に聞いてくれて、途中で泣いてくれたりした。「辛かったな…これからは俺たちに頼れよ」照にそう言われた瞬間俺も涙が溢れて止まらなくなった。俺の周りをみんなが囲んでくれて、俺はとっても幸せな気分だった。



夜になり、涼太が作ってくれたご飯を食べたあと、めめ以外の人は明日仕事らしくて帰った。つまり今日は2人っきりってこと。俺はまだめめに伝えていないことがあるから伝えないと…お風呂に入りながらそんなことを思った。


「めめ…?告白の返事今してもいい?」その言葉を聞いた彼はとても心配そうな顔をしていた。振られるのが怖いのかな…?

安心して。俺達は両思いだから…


「答えはYESだよ。俺が病気のこと伝えようとしたとき、俺から告白しようと思ってたの。だから目が覚めて1番にめめの顔見れた時は幸せだったし、まさか告白されるなんて思ってなかった。こんな俺でもいいなら、俺の彼氏になって欲しいな」

精一杯伝えた言葉は彼に届き、彼は俺を強い力で抱きしめた。「大好き…グスッ」好きな人から聞く大好きってこんなに暖かいものなんだね。それにハグも…この時間が永遠に続けばいいのに…

叶いもしないこの願い。今日だけは…

「俺さ、いつ死ぬかわかんないの…だから」

その言葉を言いながら彼の首に手を回す俺と、目を丸くして驚く彼。

「俺の事、毎日、めめで満たして欲しい。」

暫く会えなかったし、なんなら好きな人と付き合えたんだよ?だから今夜ぐらいは彼を堪能させて…

「お願い…めめ。」彼の唇に俺の唇を自ら重ねる。ファーストキスの味は甘くて、何回もしたくなる。

それを思っていたのは彼もおなじで、俺から重ねた唇を離すと、今度は彼が噛み付くようなキスをしてきた。お互いがお互いを求め合う。

リビングではダメだと察知した彼は

「首、しっかり回しててね」そう言って俺を抱っこして寝室に運ぼうとした。

運んでいる間も、キスをやめない俺たち。ベットに着く頃には俺はめめが欲しくてたまらなくなった。俺はベットに押し倒され、めめになされるがまま。来ていたTシャツを脱がされ、花の咲き誇った上半身を見ためめは、               「綺麗だね佐久間くん…」と言いながら俺の花と俺の体を愛でた。さするように下へと進む手は、俺の欲を吐き出すところに到着し、ついには全裸となった。


触られる度に出る甘い声は本当に俺なのかって思う。でも、気持ちいのは否めない。

彼の指は俺の中へと入っていき、バラバラに動く。しばらく経つとその指は抜かれ、彼は上半身の服を脱いだ。

俺とは違う、筋肉の付き方。そして、汗で濡れた髪の毛。いつもは分かれているのに、今日は汗のせいで前髪有りの状態で、普段とは違う姿に俺は興奮する。

再度彼の首に手を回し、「来て」と一言。


俺は彼と一夜を過ごした。その1夜はすっごい甘くて、俺にとっては最高の幸せだった。     互いの鎖骨付近につけた赤い花は、愛の印。

この印はこの後も定期的につけるようになった。



この幸せな時間は、いつか終わる。        その事実に、俺は不安を覚えることしか出来なかった。その不安を感じる度に、俺はめめと体を重ねた。めめの存在は俺の、幸せそのものなんだ。



続く

俺の体をみんなが埋めるまで… ☃️

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

663

コメント

2

ユーザー

続き楽しみです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚