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〈可愛いは正義〉
蓮編
蓮side
蓮）〇〇、聞いてる？
〇）はい、ごめんなさい
ｸﾞｯ、耐えろ、俺耐えろ
例え潤んだ瞳で見上げる〇〇の瞳が可愛すぎるからって
ここで許してらダメだ
蓮）〇〇、俺が同じことしたら拗ねるでしょ？
〇）うん、
蓮）もうしばらく触るの禁止ね
〇）え、、
事の発端はつい数時間前
友達と飲みに行くと出かけた〇〇は
門限の22時になっても帰ってこず、
22時半になっても音信不通
嫌な予感がして迎えに行くと
今日は飲みすぎないと約束したはずが
すっかりベロベロになっている〇〇
とりあえず何とか持ち帰り
帰ってくる頃にはすっかり酔いの覚めた〇〇に説教
という流れだ
そして現在〇〇は、、
言いつけを守って一人でうるうるしながらソファに座っている
正直なところ今すぐにでも許して抱きしめたい
けれどここは心を鬼にして許してあげない、
蓮）〇〇、お風呂入ってきな
〇）はい、
さっき怒られた余韻が残っているのか今回はすんなりお風呂に入った
いつもなら少し駄々を捏ねて入るのに、
なんて少し寂しく感じる俺は重症だ
上がってきた〇〇は一人で髪を乾かしていた
本当なら俺が乾かしてあげるのだけど
今日は〇〇なりに気を使っているのだろう
ぼーっと乾かしてるのを眺めていると
無性にもどかしさを感じ
つい手を貸してしまう
蓮）貸して
〇）う、うん
一瞬驚いた顔をした〇〇だったけど
直ぐにドライヤーを差し出した
受け取ったドライヤーを片手にソファに座ると
少し距離を開けようと前に出る〇〇
どうやらさっきの言いつけを律儀に守ってるらしい
蓮）…乾いたよ
〇）ありがと、
そう言って立ち上がろうとする〇〇を後ろから抱きしめる
〇）へっ、、、
はぁ、もう、こんなの俺が無理だ
蓮）ごめん、もういいよ
〇）？
蓮）もう触っていいよ
〇）ほんと？
蓮）うん
〇〇は目をキラキラさせ
直ぐにクルっとこちらに向き直しギュッと抱きつく
〇）ごめんね？
あぁ、もう、ほんとずるい
蓮）ううん、俺も意地張ってただけだし、
チュッ
蓮）え、？
〇）蓮に触れられないの寂しかった、
何それ、可愛すぎんだけど
そんなの俺もだよ
本当なら明日の朝まで禁止令出しておくつもりだったのに
〇〇が可愛すぎるせいですぐ取り消しちゃったじゃん
はぁ、可愛いは正義ってこうゆうことなんだね
🪅
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