あの事件の後も私は三井寿とは会っていない。会えるわけもない。やっぱりまだ怖いと思ってしまっている。時間をかけて克服(?)するのみだと自分でも思っているのに…
三井「わりぃ、ポカリ入れてくれ」
この男、みんなに頭を下げて謝罪をした後普通に練習に入り、普通に練習しているのである。
赤木さんも木暮さんも普通に練習するのである。
なんなら少し、いやだいぶ2人とも気合いが入っているのである。
琴(なんか、ある意味凄いな…)
宮城「話したのかよ、三井さんと」
琴「え、ま、まだ…」
宮城「あの人、すげー話したそうに見てんぞ」
琴「そんなこと言われなくても凄い思ってるよ!だってずっと視線が痛いもん!!」
宮城「だったら琴から話しかけた方が早いぞ!」
琴「そ、それは無理…」
宮城「は!?なんでだよ!!」
琴「ま、まだ怖い…から」
宮城(こいつ…また手震えてんじゃねぇかよ…しょうがねぇな〜)
クルッ(三井の方を見る宮城)
琴「な、何するっ…」
宮城「三井さーーん!琴が話したいことあるそうなので一緒に帰りませんかーだって!!」
は???こいつ今なんて言った?
三井寿と帰る?はにゃ????
琴「ちょ、そんなこと言って…」
ズン(琴の前に現れる)
三井「おう、一緒帰るぞ」
三井「わりぃ、待たせた」
琴「あ、だ、大丈夫です。」
三井「んじゃ、帰るか〜」
琴(いやいやいや、おかしいじゃん!なんなの!?三井寿って神経通ってない生き物なんだな?!!)
彩子「あれ、大丈夫なの…??」
宮城「だいじょーぶ!」
琴(き、気まずい。気まずすぎる。なんも話さんのにこんなの無理……リョータまじ恨むから)
三井「なぁ」
琴「は、な、なんですか?」
三井「プハハッ‼︎‼︎お前、そんな喋り方じゃなかったろ?ま、俺のせいか…」
琴(そうだよ、あんたのせいだよ⁇何笑ってんだよ…)
三井「…悪かった。この間、がっかりさせたよな、怖がらせもしただろうしよ」
琴「……怖かったですよ。正直今も怖いですから」
三井「い、今もかよ!!琴、昔からビビリだったもんなぁ〜笑笑笑」
琴「…うるさい……おかえり、みっちゃん」
三井「おぅ。……ただいま」
すると、反射的に私はまた涙が出てしまった。
三井「!?!?何泣いてんだよ!!」
琴「うるざい!みっぢゃんのぜいだから!グスッ」
三井「な!!謝っただろうがよ!!」
琴「ぞういうもんじゃないがら!!めっちゃ心配しだんだよ?怖かったし、自分のことも嫌いになりかけたくらい嫌だったんだがらぁ!!!」
三井「……そんなに心配したのかよ 笑笑」
琴「グスッ…何か奢ってよ」
三井「しゃーねぇな、ジュース奢ってやるよ」
琴「一本だけ?」
三井「……アイスも」
琴「……許す」
こうして仲直り(?)をすることができたこの2人は、今の時点では【ただの幼馴染】である。これからの展開が気になる2人なのであります。
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チャット形式の方では短編載せると思います!
そちらも、よければ見てください!!
コメント
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死にました責任取ってください(死因 てぇてぇ死)