「藍ちゃん♡」
 と猫撫で声で話しかけられるが‥それでも拒否をする俺に近寄り、いきなりズボンを脱がされ下着を剥ぎ取られてしまう。
 嫌だ、嫌だと喚くも‥
 「濡れたパンツは脱ぐのが当たり前!」
 と、そのまま没収され、今は小川さんの洗濯機の中で回っている。
何故かズボンまで‥。
 
 「ちょっ!ズボンまで洗濯する意味ないやん!」
 と叫ぶも、もう後の祭り。
 極限までTシャツを引っ張りなんとか下半身を隠すように努力するも‥見えているんやろか‥ニヤニヤ笑いの小川さんがジッと見つめる。
 「男同士じゃん!何がそんなに恥ずかしいわけ?笑」
 「小川さんやから、安心出来ん!」
 ハッキリと告げるが、小川さんは平然としている 。必至で下げようとしているTシャツを捲って笑っているし‥小学生かよ!?とツッコミたくなる。
 「ねぇ、小川さん?替えの服とかないん?」
 「ない!!」
 「絶対嘘やろ‥小さくてもええから、小川さんの貸して!」
 「やだ♡」
 
 勝手に洗濯しといてなんて理不尽な‥。
そう思うが、替えがないなら仕方ない。近くにあったクッションを上に置くも‥それも敢え無く没収される。
 
 なので、ひたすらTシャツを伸ばして隠すしかないのだが‥
 「藍、さっきの続きしようか?♡」
 「えっ?つ‥続き?」
 「今日は満足するまで胸を触っていいって言ったろ?」
 「‥そんなん言うわけないやん‥」
 反論するが、何の意味もないことを俺は十分過ぎるほど分かっている。
 
 人が必至で伸ばすTシャツを楽しそうに上に捲りながら‥また再び小川さんの唇が吸い付く‥
 
 
 
 「や゛っ、、あ゛っ、あ゛ッ、、」
 
 「めっちゃエロい声出るじゃん。あっ、ほら、硬くなってきた♡」
 楽しそうに嗤う声。胸を執拗に舐められ続けて‥どれくらい経ったのか。
ピンと立ち上がる先端に唇が吸い付き、音を立てて舐められる行為が延々と続いている気がする。
 祐希さんにだってここまでされた事はないのに‥
 
 「こっちも‥硬くなってきたね‥一回抜いとく?」
 捲られたTシャツのせいで、下半身は容易く触られてしまう。胸を弄る手がするりと下に滑り落ち、熱を含むソレを包み込む。
 「ふっ、んんっ、あっ、、」
 今までの刺激のせいですっかり感じさせられていた身体は、容易に達しやすくなっていた。
 このままイッてしまう、そう思った瞬間、
 
 ギュッと根元を掴まれ、射精を阻まれてしまう。
イケなかった苦しみで‥涙目になりながら根元を掴む小川さんを見つめる。
 
 「なっ、なんで‥」
 「藍、お前ばっかりイくのは不公平だと思わん?ねぇ‥イキたいならさ‥この後、俺とやってくれない?」
 「‥そ‥それ‥は‥‥‥」
 「ダメ?それならこのままイカせないよ?それでもいいなら別にいいけど‥この状態は辛いだろ?ねぇ?藍ちゃん♡」
 
 そう言いながら俺を見て妖しく笑う小川さん‥
イけないのなら、せめて刺激するのをやめて欲しいと告げるがそれも却下される。
 
 「じゃあさ、5分!5分、お前が我慢できたら諦めるよ。それでいい?」
 「んんっっ‥、ご‥ふん?、」
 「もう気持ちよさそうな顔してるけど、笑。いいな?それで、我慢できずにイッてしまったら‥素直に抱かれろよ?‥」
 約束、といきなり口づけられ‥慌てて顔を逸らす。
勝手に決められてしまった‥だが、これは好都合でもある。要はイかなきゃいいわけだし。
 
 今までもイッてないんやから‥5分ぐらい余裕だろう。
 そう思い、了承する。
 
 ‥そう、その後すぐ俺は後悔する羽目になるとも知らずに‥
 
 
 
 
 
 
 「ひっ、あ゛っ、も‥やだぁぁぁ‥‥‥‥‥‥‥‥」
 
 
 「はは♡頑張れよ?藍ちゃん♡まだ2分しか経ってないけど?」
 耳朶をペロリと舐めながら小川さんが笑う。
 こんなん‥聞いてない‥。さっきまで阻むように握りしめていた中心部を、今度は射精を促すように上下に扱かれ、先端部分を指で弄られる。
そして、弱い耳を先ほどから責められ‥舐められるたびにぴちゃ‥と卑猥な音が耳に響いた。
 
 「らぁん、耳弱いの?さっきから腰動いてるよ?やらしいな、お前♡」
 小川さんが意地悪く耳元で囁くのを‥頭を振って否定する。しかし、身体は正直だ。
本音はもうイキたくて堪らない。
小川さんの手が動くたびに、身を任せたくなる。このまま欲望を吐き出せたらどんなに楽なんだろうと‥思考がそればかりになる。
 我慢しようと食いしばっていたはずの口は、情けない程だらりと開き、閉じることを忘れる。
 でも、イくわけにはいかない。
 後少し。
 後少しの我慢。
 
 「へぇ?結構、頑張るじゃん!そんなに俺とシたくないわけ?」
 
 少し意外そうに呟く小川さんの声。しかし、それに応える余裕はもうすでになかった。
 
 「あと、一分だよ‥一分我慢すれば藍の勝ちだなっ、」
 
 ぼーっとなる思考の中、後一分という言葉に心を奮い立たせる。
 後少し。大丈夫。
 
 そう‥
 そして、油断してしまう。
 力んでいた身体から緊張を少しだけ解いてしまった瞬間を‥
 小川さんは見逃さなかった。
 
 「らん‥かわいい♡」
 
 舌を出し入れしていた耳元でそう呟くと、まだ何の準備もされていない秘部に指を突き立てた。
 
 「ひっ、やぁぁぁっ、!!!!」
 
 突然の異物感。驚き、嬌声を発しながらも‥俺は‥
 
 
 達してしまった。
 
 
 我慢を強いられた分、余韻が長い。ビクつく身体を抑えられない。
 
 「らぁん、いっぱい出たな♡」
 白濁で汚れる手を、目の前にかざしながら小川さんがニタリと笑う。
 どろりと掌を伝って落ちる液体を‥俺はただ見つめるしかなかった。
 
 「な‥なんで‥」
 
 「ん?ああ‥前にお前言ってたじゃん?イく時に祐希さんが”かわいい“って言ってくれるって。だから、それを言えばイくかなって思ってさ‥」
 
 当たりだったなと、満足気に微笑む。その顔を恨めしそうに睨むも‥後ろに挿れられていた指を故意に掻き回され、悲鳴が口をついて出る。
 
 「い‥痛‥い」
 「キツキツだな。ねぇ、藍?俺の勝ちだからしよっか♡約束は守らないと。大丈夫、これからは痛くしないから、うんと気持ちよくしてやるよ‥」
 
 約束‥。
 この言葉に縛られながら‥俺はゆっくりと瞳を閉じた。
 心はダメだと警告を出すが、
もはや、快楽を求める身体には、
 拒む力など出るはずもなく‥
 
 
 
コメント
7件
あぁ、小川くんって攻めもいけるんだ…もうすごい(?) 小川くんって藍くんのこと好きとかない?深読みしすぎかもしれないけど智さんと協力してるとかない?え?違うよね??

藍くんーっ あかんて! 快楽に弱いんだから、勝負しちゃだめw もぉ〜(¯―¯٥
藍くーん!!藍くん、もうこの事祐希さんに話そ?ちゃんと拒んだって分かればたぶん祐希さん怒らないから...多分たけど。だし自分も前科?前も同じことしてたから多分許してくれるから?