「さもさん!」
凸さんに話しかけられて、俺は笑顔で返す。
………言葉で返したかった…
「〜〜〜でさ!この前出来たカフェ、めっちゃオシャレでさー!今度一緒に行こうよさもさん!」
俺は何度も頷く。
「ははっ、さもさんそんなに頷かなくてもいいのにw」
だって…喋れないなら、行動で返したいもん…
………ああ、まただ…
こんな病気持ってるせいで…
「……………っ」
俺は凸さんに抱きついて、そのまま泣き出してしまった。
………泣いちゃだめなのに…
「………さもさん」
凸さんは俺の頭を優しく撫でてくれた。
「さもさんの気持ちは伝わってるから…気持ちを伝えるのは、言葉だけじゃないよ。」
「………(凸さん)」
俺は口を動かす、けど声は出ない。
「………(大好き)」
伝わったみたいで、凸さんは俺にキスしてくれた。
「………俺も大好きだよ、さもさん」
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