続き
ちゅんちゅん…と鳥の囀りが耳に入る。窓から朝陽が差し込む。朝陽を浴びようと起き上がると、なんだか腰に違和感を覚えた。「ん…?」自分の身体を見てみると赤いものがいっぱいついていた。こんなにたくさんのキスマークがついているのは初めてでなんだか恥ずかしくなり、俺と隣でぐーすか寝てるやつがかぶっていた布団を剥ぎ取り、丸まった。「ん”ッ…?さむぃんだぞ…」と言って目を擦りながらアルが起きてきた。「あれ、アーサー?何してるんだい?」「ッ、おまぇ…つけすぎだろッ!このバカ!」「え~?何のことだい?見ないと分かんないんだぞっ!」っと布団を剥ぎ取られる。「んぎゃっ!」「おまえぇ…分かってるくせに!」「え~?すっごく赤くて、エロいんだぞ~」恥ずかしくなり、布団を奪い返してまた丸まる。「ねぇアーサー」「んだよ!布団なら返さねぇぞ!」「そうじゃなくて、」あ?と思って顔だけ布団から出すとらアルに手をとられ真剣な目で見つめられる。「俺と正式に恋人になってくれよ」「え…お、おまえ…それ、って」「まぁアーサーも昨日『好き好き大好き』って言ってたから多分断らないだろうけど」「そんな事……!!言って…な…くねぇ…」「思い出したかい?」「……お前のせいでな」「それで、返事はどうなんだい?」「~~~!!分かってるくせに……」「ふふ、それはごめんなんだぞ」ちゅッとキスを落とされる。「んぅ…」「後、この気持ちはずっと変わらないから。絶対に、離さないんだぞ?泣いて縋っても絶対に離さないから、安心してくれよ?」なんだか……安心できるような…安心できないような…あ、そういや「アルお前に聞きたいことがあるんだ」「なんだい?」「なんかお前、前に『俺は、この体制の方が、アーサーのことが感じれるからこっちのほうが好きなんだぞ…』みたいなこと言ってたけどよ…お前とヤったの初めてだよな?」アルはなんだか焦っているように見えた。「え、ッあ…あっと、、実は…ゆ、夢で……」俺と交わる夢を見た、ということを聞いた。「お前どんな夢見てんだよ!!」「だってアーサーから誘われたんだぞ!?あんな誘われ方したら我慢出来るわけないんだぞ!!」「あ”!?俺が誘うわけねぇだろ!!」「誘ったんだぞ!!昨日の行為の時も誘ってきたじゃないか!!」「誘ってねぇよ!!ただもっかいしたいって言っただけだ!!」「それを誘ってるって言ってるんだぞ!?」はぁはぁ…と息を切らしながらアルが口を開く。「アーサーは…すぐに人を煽るんだから…危ないんだぞ…」は?そんなすぐに煽ってねぇよ…!皮肉は、言っちまう…けどよ「俺はすぐになんて煽らねぇよ!」アルが驚く表情を見せる。「えぇ…?あれで…?」「"あれで"とはなんだ!"あれで"とは!!」「昨夜のもヤバかったんだぞ。理性ぶち壊れそうになったね」理性ぶち壊れそうだったって…ずっとずっと激しかったような気がするけど…いつまで理性は保たれていたんだ……?それとも、ずっと理性は…、?なんだそれ…なんか、俺だけあんなに感じてた、みたいに…おれだけ、1人で…だらしなく、淫らに感じて…おれしか、恥ずかしい思いしてない……のか、?んだよ…「ぐすっ…」「!!!?」鼻をすする音と目からなにか染みでるようなそんな感覚がした。「えっ、ちょ…アーサー!?」「どうしたんだい急に…」「……おれだけ、かよ」「え?」「あんなに感じてたの…おれだけなのかよ」「はぁ?」「おれだけ、恥ずかしい思いしてたのかよぉ……!」「そんなわけないぞ」「何をどう受け取ってその結論に至ったのか知らないけど、アーサーが思ってる以上に俺はちゃぁんと…まぁ、、感じてたから」アルが徐々に顔を赤くしながら答えていた。「…お前、恥ずかしいと思うことあったんだな」「なんだいそれ?君は俺のことなんだと思ってるんだい!?」「…俺のことが、大好きな…おれの、弟で、おれ…が、大好きなやつ」なんだか自分で言ったのが恥ずかしくなって、やっぱなしで、と訂正しようとしたがもう遅かった。「アーサー!!俺も大好きなんだぞ〜!!やっぱりアーサー君は可愛いんだぞ〜♡」「やめッろ…!離れろ!」と押し合いをしていた時なにかビリッ!と電流が走るような感覚に陥った。
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