テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#リゼロ
すず
144
33
第34話『黒狐の牙』
趙軍本陣後方。
深い森の中。
桓騎は木にもたれながら戦場を眺めていた。
遠くでは激戦が続いている。
麃公軍。
飛信隊。
虹桃軍団。
全てが李牧の目を前線へ向けさせていた。
「ちょうどいい。」
桓騎が笑う。
「今なら誰も後ろを見ちゃいねぇ。」
摩論が地図を広げる。
「本当にやるんですか?」
桓騎は答える。
「李牧は賢い。」
「だから正面からじゃ勝てねぇ。」
「なら。」
「相手の頭を潰す。」
同時刻。
中央戦線。
麃公と龐煖の戦いは激化していた。
ドォォォォン!!
矛同士が激突する。
周囲の兵士たちが吹き飛ぶ。
なおきりも参戦していた。
槍を振るいながら叫ぶ。
「まだまだぁ!!」
龐煖がなおきりへ矛を振るう。
ガァン!!
なおきりは受け止める。
しかし腕が痺れる。
「なんやこの力…!」
だが退かない。
麃公が笑う。
「坊主!」
「いい目をしてるじゃねぇか!」
二人で龐煖へ挑む。
武神ですら足を止めるほどの連携だった。
その頃。
虹桃軍団本隊。
じゃぱぱとのあが戦況を見ていた。
「中央は押してる。」
「でも李牧が動かない。」
不気味だった。
追い込まれているように見える。
しかし李牧は焦らない。
まるで何かを待っているようだった。
そして。
その予感は的中する。
李牧本陣。
副官が叫ぶ。
「李牧様!」
「後方に敵襲!!」
本陣が騒然となる。
黒い旗。
桓騎軍。
ついに姿を現した。
「来ましたか。」
李牧は静かに振り返る。
しかし。
そこで彼も驚いた。
桓騎軍の数が少ない。
「……?」
摩論。
黒桜。
数百人程度。
本隊がいない。
副官が笑う。
「少数です!」
「迎撃できます!」
だが。
李牧だけは違和感を覚えた。
桓騎がこんな単純な作戦をするはずがない。
その瞬間。
別方向から爆音が響く。
ドォォォォン!!
さらにもう一つ。
ドォォォォン!!
趙軍本陣周辺で次々に火柱が上がる。
武器庫。
伝令所。
馬の待機場所。
あらゆる重要拠点が同時に襲撃された。
李牧の目が細くなる。
「分散潜入…。」
桓騎は軍を小隊単位に分け。
何日も前から趙軍周辺へ潜ませていたのだ。
そして今。
一斉に牙を剥いた。
副官が青ざめる。
「本陣機能が崩壊します!」
李牧は静かに空を見る。
「やはり危険ですね。」
その時。
さらに予想外の報告が届く。
「報告!!」
「南方から新たな軍勢接近!!」
副官が地図を見る。
しかし。
その旗を見た瞬間。
全員が凍りついた。
それは秦軍の旗ではなかった。
趙軍の旗でもない。
虹色の旗だった。
しかも。
虹桃軍団本隊とは別方向から現れている。
じゃぱぱたちも知らない軍勢。
副官が震える声で呟く。
「まさか…。」
「第八国の援軍…?」
戦場が再び大きく動こうとしていた…。
コメント
1件
わああ第34話「黒狐の牙」、めっちゃ熱かった…!🔥🔥 桓騎の「正面からじゃ勝てねぇ。なら相手の頭を潰す」この台詞、痺れた〜🥺💕 麃公となおきりの連携も熱いし、李牧が「危険ですね」って認めるあたり、もう緊張感やばい!そしてラスボス感満載の第八国の援軍…まさかの虹色の旗が別方向から登場!?もう続きが気になって仕方ない😭💫 桓騎の分散潜入作戦、本当に狡猾でかっこよすぎる…!!🍙さんの手腕、今回も光ってました🌟