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アスバルトと別れてから数日がたつ。あれからミリカは森の中で暮らしていた。
森の中は静かで落ち着く。魔王城にいた頃とは大違いだ。
チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえた。ミリカは大きなあくびをする。
「…おはよう森たち!」
それから森に挨拶をして薪を拾いに行き、十分に取れたら焚き火に置いてスキルで火をつける。
スキル発動火Lv1
「準備も終わったし、スキルレベル上げようかな」
スキルレベルとは、それぞれ1〜5まであるレベルのこと。レベルを上げれば上げるほどスキルの実用性や強さが上がるのだが、レベルが上がるにつれ必要な材料も増えていき難しくなっていく。
今日はスキル五感強化のレベル上げをしてみようと思う。 まだ、Lv1だが、Lv2になったらどうなるのか楽しみだ。
「えっと…Lv2にするには確か、ゴブリンの血液瓶とコノハナソウの葉を1枚だったはず!」
この森には洞窟があったはずだ。そこでゴブリンの血液瓶を取ってコノハナソウは…なんだろうか、聞いたことがない。
「うーん、わかんないのがあるけど、とりあえず洞窟に行こう!」
ミリカはそのまま洞窟へ向かった。
「ここだな」
ミリカの拠点から少し歩いたところに洞窟はあった。意外と奥が深そうで明かりがないと見えなかった。
スキル発動光源Lv1
ミリカは指先に明かりを灯らせ先へ進んだ。
中に入ると大きな扉が立ちふさがっていて先が進めないようになっていた。
「中が進めないって…仕方ない、壊そう」
スキル発動腐食Lv1
スキルで扉を破壊すると、扉は腐って溶けていった。
「…まぁ、いっか!」
「下に続いているし、ゴブリンを倒さないとね〜」
少しやりすぎた。でも気にしない、気にしない!
ミリカはどんどん進んでいった。