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歌 詞 パ ロ

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歌 詞 パ ロ

1 - " 名前は片思い" for めめあべ

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2024年06月12日

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“名前は片思い”



阿部)ニコッ



目黒)っ…!//



一目惚れだったよ。



行きつけのカフェ。



ハンカチを拾ってくれたあの人に。



何か話したくて、手に持っていた小説のことを聞いた。



阿部)君もその本好きなの?



彼が指差したのは机の上に置かれた文庫本。友達が俺の家に忘れて行ったものだ。



だけど、繋がりたかったから、



目黒)あ…、はい。



阿部)ほんと⁉︎

ね、ちょっと喋って良い?

俺この本大好きでさぁ、



それから俺たちは急速に仲良くなっていって、



だから、怖かったな。



始まりに恋して、途中を飛ばしたの。





目黒)阿部ちゃん!早く早く!



阿部)待ってよぉ…、



出会ってから3ヶ月。俺たちはお互いを名前で呼ぶほど仲良くなった。



阿部ちゃんに着いて行こうと無理して読んでいた小説も、いつしか自分から手に取るようになっていた。



目黒)ねぇ、阿部ちゃんって彼女とかいるの?



阿部)んー、募集中。笑



目黒)そうなんだ、



阿部ちゃんへの想いは強くなっていくばかり。



女子)目黒くんってカッコいいよね。



女子)彼女とかいたりするのかな。



女子)意外とゲイだったりして、



女子)キモッw、引くわw



目黒)…、



君と俺。混ざれないのかな。



偶然色が同じなだけ。



たったそれだけでバツが悪いの、知っちゃった。



曖昧な関係の名前は片思い。



阿部)ねぇ、めめって好きな人いるの?



目黒)えっ…、いないよ?



阿部)なんだ、つまんないの。



賢くなった自分って誰?



そうやって縛ったいつも通りのこと。



阿部)じゃあね、めめ。また明日!



俺らしく生きるより、



目黒)あなたらしく生きて欲しいから。



阿部)…?、なんか言った?



目黒)ううん。何でも。



阿部)そっか。じゃあね。



目黒)うん…、



『バイバイ』





阿部)俺もそろそろ付き合いたいなぁ。



阿部ちゃんが窓際で楽しそうに話しているカップルを眺めながらポツリと呟いた。



目黒)えっ…、あっ、そうなんだ…、



いつも悲しいけど、



目黒)阿部ちゃんはかっこいいから、好きになる人いっぱいいると思うよ、!



明るく歌ったよ。



阿部)そんなことないよ…、めめの方がかっこいいじゃん、//



そう言って照れる阿部ちゃんも可愛くて、



寂しいのに、また好きになってゆく。



この気持ち、わかって欲しいけど、



わかって欲しくもない。





『俺の彼氏最近全然家に帰って来ない…』



ある日SNSで同性愛の人の投稿を見た。



コメント欄を開いたら、大小さまざまなコメントがずらっと並べられていて、だけどその中で心に響くものは何一つとしてなかった。



『絶対浮気されてるじゃんw』



『同性愛なんて周りから馬鹿にされない?』



『ねぇ、みんな、馬鹿にするのやめてあげなよ。ゲイだって人間なんだから。』



『彼氏も別の可愛い女の子に惹かれたんだよ。』



『辛いでしょ?もう、やめたら?』



どんなため息も見逃さないと



社会の空気が言い出した。



目黒)お前らに何がわかんだよ…、



これ以上見たくなくて俺はスマホの電源を切った。



『もう、やめたら?』



さっきの言葉が頭の中で繰り返される。



正しさの矛たまに痛いよ。





阿部)めめっ、俺、好きな人できたかも…!



翌日息を切らしながらやってきた阿部ちゃんは頬を赤くして照れたように笑った。



目黒)へぇ…、よかったね…、!



家に帰って泣いた。



問題ない関係で悩んだりしないから。



賢くなったつもりならないで。



そうやって縛ってしまって片思い。



目黒)阿部ちゃん、また、付き合えたら教えてね、!



阿部)…うん、もちろん!



今日も作り笑い。



これが、生きていくためのリアル。



あなたはあなたらしく生きたの?



今日も。




曖昧な関係は片思い。



月日が経ち阿部ちゃんへの想いは膨らむばかり。



だから、思い切って阿部ちゃんを高いレストランのディナーに誘った。



きっと言わないと破裂してしまう。



阿部)ありがと、こんな高いところ誘ってくれて。



目黒)ううん。いつものお礼。



賢くなった自分って誰?



阿部)何のお礼?笑



目黒)いつも仲良くしてくれてありがとう。



そうやって縛った、いつも通りのこと。



阿部)ん!これ美味しい!



目黒)良かった、喜んでくれて。



俺らしく生きるより、あなたらしく生きて欲しいとかー



目黒)…ねえ、阿部ちゃん。好きな人と付き合えたの?



阿部)あ…、まだ。相手は俺のこと好きじゃないみたいだから…、



目黒)っ…阿部ちゃんっ!



強がってしまったの。



本当は



崩れ落ちそうで。



阿部)めめ?どうしたの?



目黒)俺、もう我慢できない、!



目黒)好きな人がいないのも嘘、



目黒)もう周りの目を気にして自分の気持ちを押し殺すのは嫌、!



阿部ちゃんの驚いた顔が視界に入る。



あぁ、俺何言ってんだろ。絶対嫌われちゃったな、



飛んでった理性を取り戻したいのに、



身体はやけに正直。



目黒)阿部ちゃんが好きな人ができたって言った時、俺はすごく悲しかった。



目黒)心のどこかで阿部ちゃんは俺のことが好き、って考えていた自分も嫌だった。


目黒)もう最後だから、これだけは言わせて。



俺らしく片想いに乗せて



目黒)すきですっ!





歌った−







end.

続き出そうか迷ってます…


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