…?
なに…此処…?
頭も身体もふわふわしてる……
ザザザザ……
…砂嵐の音がする、
向こうからかな…。
『…此処から…かな…?』
砂嵐が聞こえる隙間から急に
ピカッと 光った。
私は、光に包みこまれ
『…えっ?』
其処で私の意識は途絶えた
???「お………ぃ…!!」
…?何か……聞こえる…?
???「お…ー……ぃ!!」
誰かに…呼ばれているような…
???「おーい!!!!」
『っ、!?』
がばっっ
???「あ、やっと起きた〜?」
『ぁ、え…』
此処何処…?
というか誰……
???「困惑しているみたいだね」
ニコッと微笑みながら男の人は答えた。
見たところ…成人男性っぽいけど、
???「君は私が入水をしていた時に、川原に倒れていたから此処まで運んできたのだけれど…」
『川原に……』
さっきまで病院にいたはずなのに…。
……いや、その前に…入水…??
あ、だからこんな湿ってるんだこの人…
???「…ところで!」
「君、行くところってあるのかい?」
まるで、行き場所が無いことを分かりきったように聞いてきた。
いや絶対分かってる、この人…
『ぃ、いや…無いです…けど、、』
???「そうなのかい!!」
「なら私、 良いところを知っているよ」
私の言葉に喜びを見せたと思ったら、次はにや…と不敵な笑みを浮かべた
…どう考えても私誘拐されそうになっている気がするんだけど、
???「あぁ!誘拐ではないから安心してね」
「あくまでも、保護だ」
『保護…』
保護…か、
なら少しは安心…?
、いや、この人はエスパー…?
絶対私の心読んだし、(
???「では、行こうか。」
「私もこのままでは寒いし…クシュッ」
『絶対入水したせいですよ…』
???「あはは、」
男の人は、綺麗な街並みをした所を歩いていく
なんか見たことある…ような、
???「…この街、 綺麗だろう」
「夜になると、鮮やかでもっと綺麗なんだよ」
『へぇ……』
私は愛想のない返事をしながらも、確かにとも思う
???「…」
男の人は少し歩く速度を早めながら
コツコツ…
と歩いていく。
この音…病院に居たとき沢山聞いたな、、
病院の頃の記憶が少し蘇る。
『……。 』
???「ついたよ!此処だ!!」
なんか元気いいな〜この人…
???「此処はマンションだけど、中に私の仕事場があるのだよ!!」
…仕事場が休憩所にみえるけど、
気の所為だよね、多分(
???「ふんふふ〜ん♪」
『…そんなに楽しいところなんですか、?』
???「嗚呼!とても騒がしくて楽しいよ」
男の人はニコッと笑った。
よほど楽しいんだろうな…
…騒がしい原因はこの人に思えるけど、
???「着いたよ、私の仕事場!」
『此処が…』
ガチャ
???「お早う〜!」
???「あ!太宰さん! 」
「やっと来ましたね!」
???「太宰!!!やっと来たか!」
『太宰…?』
太宰「嗚呼、私の名前だよ」
「太宰、太宰治。好きに呼んでくれていいよ」
『なら、太宰さんで、』
呼び捨ては流石に…歳上だし。
…太宰、治……なんか聞いたことあるけど…
気の所為…かな。
???「…?あれ?その子は?」
太宰「拾った」
???「へぇ〜拾ったんですね…」
「…拾ったぁ!?」
???「真逆、誘拐にまで手を出すとは…」
太宰「いや違うよ!?!?」
ある意味合ってる気もするけど…
というか此処は…
太宰「…此処は武装探偵社。」
「君には此処で働いてもらおうと思って!」
満面の笑みで太宰さんは言う。
武装探偵社…へぇ、、、ん?
『此処で働く!?!?』
???「はぁぁぁぁ!?!?!?」
コメント
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うん。好き