テラーノベル
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ザーザー
雨が降っている
雲が滲んで見える
もう既に耳は聞こえてない
皮肉なことに私は獣人だ。
「お母さん!お母さん!」
「大丈夫よ、frhbgg。」
「ねぇ!お父さんは!?!?」
「…..」
「黙りなさい、あんたなんて….あんたなんて私の娘なんかじゃないわ…. 」
「お母さん….?」
「私の視界から消えて!!…もう忘れなさい!」
その声は震えていた。頭が悪い私でもわかる。これは私を逃げさせるための嘘だと。
私は走っていた。たとえそれが間違いだとしても。お母さんのことを裏切ることほど罪なことはなかった。後ろは振り向かなかった。だが、そこには誰もいなかったかのように、静寂が響く。そして二人の泣き声だけが静寂をかき消した。
私は狐人「きつねびと」である。
そしてもうすぐ死ぬ。
やっとお母さんに会える。
「あぁ..お母さん…死にたくないよぉ..」
そんな願望とは裏腹に、自分が弱っていっているのがわかる。冬である。お父さんはどこに消えたのだろうか?そこで私はまぶたを閉じる。ありがとう世界。
「ねぇ?何あの娘?なんか倒れてない?」
「ほんとだ!!でもどうしよう…」
「とりあえず助けないと。」
「そうだね。」
「心臓は?」
「微かに。」
そこからは無言で応急処置をして、家に連れ帰った。
「ふうーーとりあえずは、OKだね!」
「そうだねぇ」
私は風夏。親友の助手をしている。能力は回復。ただそれだけ。だがまるで時を戻したかのように、生きてさえいれば、直せる能力だ。
そしてこっちで話してるのは、医者の真冬だ。能力は超視察。見ただけで全てがわかる。とにかく全てがわかる。外傷やら内蔵やらのことだけだけど。私は1点の部分しか回復できない。分散してしまうから。
真冬「起きたよ!」
風夏「お!体調はどう?」
頭が痛い。凍えるように寒い。
真冬「大丈夫?」
私「ひっ人間..」
私は隠れた。心臓が破裂しそうなくらいバクバク言っている。
わたしはさらに角に逃げようとして尻もちをつく。
私「ひっひぅ…こ..殺さないでぇ..」
私は体が痙攣しているようだった。
この世界は人間が支配している。我らが獣人族は、奴隷や、ストレスの発散のため、使われている。私はこれから死ぬより酷い目にあう。
風夏「大丈夫だよ何もしないからね。」
私「ヤダ!こっちに来ないで!」
嫌だ!殺される!
そう思った瞬間だった。私は抱きしめられていた。
私「え、えっあのっ…」
真冬「ごめんねぇその子、小さい子抱きしめるの好きでさぁ」
風夏「o(`・ω´・+o) ドヤァ…!」
私「えと、殺さないの?」
風夏「殺すわけないじゃん。確かに他の人は獣人を悪く言うかもしれないけど、私は大好き…」
私「私はなんでここにいるの?」
真冬「川のそばに倒れてたんだよ?何があったの?」
私「えっとお姉ちゃんたちだれ?」
真冬「私は真冬。そっちは風夏。お嬢さんは?」
私の名前?
私「私の名前.. 」
風夏「もしかして名前..ないの?」
私「えとあったと思うんだけど..」
真冬「とりあえず名前を呼ばなきゃならないから名前つけるね〜」
私「ぇえ!?」
真冬「ドル。ドルとかどう?」
私は何故かしっくりきたような、そんな気がした。
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