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故人や里や刹那まで

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故人や里や刹那まで

1 - 第1話 狐人の最期

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28

2026年01月11日

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ザーザー




雨が降っている





雲が滲んで見える





もう既に耳は聞こえてない





皮肉なことに私は獣人だ。


「お母さん!お母さん!」

「大丈夫よ、frhbgg。」

「ねぇ!お父さんは!?!?」

「…..」

「黙りなさい、あんたなんて….あんたなんて私の娘なんかじゃないわ…. 」

「お母さん….?」

「私の視界から消えて!!…もう忘れなさい!」

その声は震えていた。頭が悪い私でもわかる。これは私を逃げさせるための嘘だと。

私は走っていた。たとえそれが間違いだとしても。お母さんのことを裏切ることほど罪なことはなかった。後ろは振り向かなかった。だが、そこには誰もいなかったかのように、静寂が響く。そして二人の泣き声だけが静寂をかき消した。

私は狐人「きつねびと」である。

そしてもうすぐ死ぬ。

やっとお母さんに会える。

「あぁ..お母さん…死にたくないよぉ..」

そんな願望とは裏腹に、自分が弱っていっているのがわかる。冬である。お父さんはどこに消えたのだろうか?そこで私はまぶたを閉じる。ありがとう世界。



「ねぇ?何あの娘?なんか倒れてない?」

「ほんとだ!!でもどうしよう…」

「とりあえず助けないと。」

「そうだね。」

「心臓は?」

「微かに。」

そこからは無言で応急処置をして、家に連れ帰った。

「ふうーーとりあえずは、OKだね!」

「そうだねぇ」

私は風夏。親友の助手をしている。能力は回復。ただそれだけ。だがまるで時を戻したかのように、生きてさえいれば、直せる能力だ。

そしてこっちで話してるのは、医者の真冬だ。能力は超視察。見ただけで全てがわかる。とにかく全てがわかる。外傷やら内蔵やらのことだけだけど。私は1点の部分しか回復できない。分散してしまうから。

真冬「起きたよ!」

風夏「お!体調はどう?」


頭が痛い。凍えるように寒い。

真冬「大丈夫?」

私「ひっ人間..」

私は隠れた。心臓が破裂しそうなくらいバクバク言っている。

わたしはさらに角に逃げようとして尻もちをつく。

私「ひっひぅ…こ..殺さないでぇ..」

私は体が痙攣しているようだった。

この世界は人間が支配している。我らが獣人族は、奴隷や、ストレスの発散のため、使われている。私はこれから死ぬより酷い目にあう。

風夏「大丈夫だよ何もしないからね。」

私「ヤダ!こっちに来ないで!」

嫌だ!殺される!

そう思った瞬間だった。私は抱きしめられていた。

私「え、えっあのっ…」

真冬「ごめんねぇその子、小さい子抱きしめるの好きでさぁ」

風夏「o(`・ω´・+o) ドヤァ…!」

私「えと、殺さないの?」

風夏「殺すわけないじゃん。確かに他の人は獣人を悪く言うかもしれないけど、私は大好き…」

私「私はなんでここにいるの?」

真冬「川のそばに倒れてたんだよ?何があったの?」

私「えっとお姉ちゃんたちだれ?」

真冬「私は真冬。そっちは風夏。お嬢さんは?」

私の名前?

私「私の名前.. 」

風夏「もしかして名前..ないの?」

私「えとあったと思うんだけど..」

真冬「とりあえず名前を呼ばなきゃならないから名前つけるね〜」

私「ぇえ!?」

真冬「ドル。ドルとかどう?」

私は何故かしっくりきたような、そんな気がした。

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