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あいす@低浮上
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暗理
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2・5
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まじでありがとうございます😭😭😭
いいねいっぱいすぎて嬉しい🥺
「……っ、う、あ……」
リビングの煌々と眩しい明かりを見た瞬間、ホッとしたと同時に、オレの体の内側から猛烈な吐き気がせり上がってきた。
(気持ち悪ぃ……っ、汚ねぇ、最悪だ……っ)
男のあのじっとりとした手の感触、耳元でのねっとりとした声、そして無理やり出させられたあの白い液の感覚が、明るい部屋の中で生々しく脳裏に蘇る。
薬の熱さは少しずつ引き始めてきているのに、自分の体がどうしようもなく汚されてしまったという事実が、お腹の底からドロドロとした嫌悪感を呼び起こしていた。
「っ、ごめん……冬弥、オレ……ちょっと、風呂、行ってくる……っ」
お前にこの汚い姿をこれ以上見られたくなくて、オレは自分の体を両腕でキツく抱きしめたまま、逃げるように脱衣所へと足を引きずった。
「あ…わかった、パジャマ用意しておくよ」
「……あぁ、悪い。頼むわ……っ」
冬弥がいつも通りに優しい気遣いをしてくれるのが、今のオレには本当にありがたかった。
だけど、あいつの顔を真っ直ぐ見ることすら、今のオレには酷く恥ずかしくて情けない。
(パジャマ、か……。あいつに、こんなことまでさせちまってよ……)
脱衣所のドアを閉め、煌々と明るい洗面台の鏡に映る自分の姿を見る。
髪は乱れ、肌にはまだあの男に触れられた嫌な感触がべったりと張り付いているみたいだ。
胃の奥から込み上げる不快感に、オレは思わず口元を強く押さえた。
早く、一刻も早く、この汚い体を全部洗い流してしまいたい。
「っ……、クソ……っ」
震える手で蛇口をひねり、勢いよく流れ出る温かいシャワーの音だけが、静かな浴室に響き渡る。
冬弥が外で待ってくれている安心感だけを心の拠り所にして、オレは着ていた服をすべて床に脱ぎ捨て、湯気の中に逃げ込むようにして足を一歩進めた。
「…うっ……クソっ…、!」
浴室の白い湯気の中で、オレはシャワーの熱いお湯を頭から浴びながら、狂ったように自分の指を孔の奥へと突っ込んでいた。
鏡の前に這いつくばり、鏡に映る自分の惨めな姿から目を背けるようにして、必死に指を動かす。
「…ッは、ぁ…っ……、…ぅう…っ…。」
(出せ……っ! 全部、あいつの、あの男の触れたもん、全部……っ!!)
過敏になった内側を自分の指で抉るたび、おぞましい記憶と嫌な熱が脳裏をよぎって、激しい吐き気が襲う。
口の端からボロボロと涎が溢れ、床に滴り落ちていく。
男に無理やり出させられたあの白い液も、自分の情けない体液も、全部一滴残らず掻き出して、無かったことにしたかった。
指を抜くたびに、自分のものとは思えない酷く惨めな声が、シャワーの音にかき消されて浴室に響く。
「っ、う、あ……っ、汚ねぇ……、消えろよ……っ!!」
どんなに指を突っ込んで、お湯で洗い流そうとしても、皮膚の裏側にこびりついたあの男の手の感触は、どうしても消えてくれない。
涙と涎でぐちゃぐちゃになりながら、オレはただ、狂ったように自分の体を傷つけるみたいに、内側を強く掻きむしり続けた。
「っ、あ……はぁ…ッ…、…はぁ……っ、」
指を引き抜き、這うようにして湯船に体を沈めた。
お湯の熱さが、傷ついた内側や冷え切った皮膚にじんわりと染み込んでいく。
(……出た、よな。全部、洗い流した……)
そう自分に言い聞かせ、お湯の中に顎まで浸かって、ゆっくりと瞼を閉じた。
これで綺麗になった。あの男の気配は、全部このお湯が流してくれるはずだ。
そう思って、ようやく一息つけると信じていたのに。
(……狭い。なんだよ、クソ……っ)
湯船の四方の壁が、急激にオレの体に迫ってくるような、おぞましい錯覚が胸を突いた。
湯気に白く煙る視界。遮られた空間。
その閉塞感が、さっき閉じ込められたあの真っ黒なクローゼットの闇と、完全に重なり合う。
「っ、ひ、……あ……、…嫌だ…っ!!」
心臓が嫌な音を立てて跳ね上がり、喉の奥がキュッと締まる。
また呼吸の仕方が分からなくなって、ヒューヒューと浅い息が喉を鳴らす。
暗い。狭い。逃げ場がない。
あの日のおじさんたちの声が、男の笑い声が、この浴室の壁の向こうから今にも響いてくるような恐怖に襲われる。
「とう、や……っ、冬弥……ッ!!」
オレはたまらなくなって、湯船の縁を強く掴み、恐怖でガタガタと震える声を、ドアの向こうの相棒に向かって必死に叫び散らした。
「っ……、う、あ……、と、うや……ッ!!」
浴室のドアを激しく蹴破るようにして飛び出し、オレは服も着てねぇ、水滴も滴る裸のままで、リビングにいた冬弥の体に狂ったようにしがみついた。
「っ…どうしたんだ!?暗かったのか?…落ち着け、彰人」
お前のその、いつも通りの、だけど心底オレを心配してくれている優しい声が耳に届いた瞬間、喉の奥からボロボロと大きな嗚咽が溢れ出す。
(暗い……じゃねぇ、狭くて、あそこ、あのクローゼットみたいで……っ)
お湯に浸かった瞬間、あの真っ黒な箱の中に閉じ込められた時の恐怖がフラッシュバックして、息ができなくなったんだ。
お前の着ている服に、濡れたオレの体が触れて冷たく汚しちまうのなんて、今のオレにはもうどうでもよかった。
ただ、この世界で一番安心できるお前の体温を、その胸の広さを、全身で確かめたくてたまらない。
「っ……、怖かった、……めちゃくちゃ、怖かったんだよ、冬弥……ッ!!」
オレはお前の首筋に涙と汗でぐちゃぐちゃの顔を押し付け、ガタガタと激しく震えながら、子供のように声を上げて泣きじゃくった。
「…彰人、とりあえず冷えるから」
「……っ、わりぃ、……ごめん……っ」
冬弥が引っ張ってきた大きなバスタオルで、濡れたオレの体を優しく包み込んでくれるのが分かる。
そのタオルの温もりと、すぐ隣から伝わってくるお前の体温のおかげで、狂いそうだった呼吸が少しずつ元のリズムを取り戻していく。
(オレ、また冬弥に迷惑かけて……服まで濡らしちまって……)
自分が裸のまましがみついていた恥ずかしさと、情けなさが、安心感の後からじわじわと押し寄せてくる。
それでも、お前は嫌な顔一つせず、ただオレの体を冷やさないように必死に包み込んでくれている。
男に汚されたそこを必死に掻き出した指の痛みも、あの狭い浴室の圧迫感も、お前がこうして包んでくれている間だけは完全に遠のいていった。
「……ありがとな、冬弥。……もう、大丈夫だ。……離さねぇで、くれよ……っ」
オレはバスタオル越しに冬弥の背中に腕を回し、これ以上あの暗闇に引きずり込まれないように、大切な相棒の温もりを強く強く抱きしめ続けた。
「…何が怖かった?鏡か?」
「……違う、鏡じゃねぇ……っ」
オレは冬弥の胸元に顔を埋めたまま、掠れた声で首を横に振った。
バスタオルに包まれていても、体の芯の震えはなかなか収まってくれない。
(鏡なんかじゃねぇ……あの狭いお風呂の壁が、さっきのクローゼットみたいに迫ってきて……っ)
湯気で白く煙る浴室が、あの男に閉じ込められた真っ黒な箱の中に思えて、息ができなくなったんだ。またあの日みたいに、誰にも助けてもらえない暗闇に一人きりで置き去りにされるんじゃないかって、頭がおかしくなりそうだった。
「お風呂が、……狭くて、あのクローゼットみたいで、息ができなくなってよ……。……お前がいなくなるんじゃねぇかって、本気で怖かったんだよ……っ」
お前の服を掴む指先に、ぎゅっと力を込める。
情けねぇよな、こんなことまでお前に一から十まで喋らなきゃいけないなんて。だけど、冬弥にだけは、オレのこの狂いそうな恐怖を全部知っていて欲しかった。
「…クローゼット……。…やっぱり、あいつが?」
「……あぁ。あいつのせいで、またあの時の感覚が、頭から離れなくなっちまって……っ」
冬弥の胸元に顔を埋めたまま、オレは悔しさと恐怖で奥歯を強く噛み締めた。
あいつに閉じ込められたあの真っ黒な闇が、幼い頃の悪夢を全部引きずり出して、オレの頭の中をめちゃくちゃに壊していったんだ。
(お風呂の壁が、どんどん狭くなって……またあの箱の中にいるみたいで、本当に、死ぬかと思った……っ)
バスタオル越しに伝わってくるお前の体温だけが、オレが今、暗闇の中にいないっていう唯一の証明だった。
お前が「あいつが」って、オレの代わりに怒りを滲ませてくれるだけで、情けなさで潰れそうだった心が少しだけ救われる。
「……わりぃ、冬弥。オレ、本当に格好悪ぃな……。大人になったくせに、こんなのばっかでよ……っ」
お前のコートの裾を震える指先で強く握りしめながら、オレは掠れた声で、胸の奥のドロドロとした弱音を全部吐き出すように呟いた。
「…気にするな、怖いものは怖いでいいんだ。大人だからって強がらなくていい」
「……っ、お前、本当に……、ズルいわ……」
その言葉が、耳の奥からじわじわと心臓の奥底まで染み渡っていって、オレは再び冬弥の胸元に深く顔を埋めた。
大人なんだからしっかりしろとか、男のくせに情けないとか、そんな突き放すような言葉は、お前は絶対に言わない。
ただ、今のオレのこの壊れそうな恐怖を、そのまま全部受け止めてくれる。
(強がらなくていい、か……。お前の前じゃ、最初から強がりなんて通用してねぇよな……)
あの日からずっとオレを縛り付けている暗闇の恐怖も、さっきあの男に汚された惨めな記憶も、冬弥のその優しい一言で、ほんの少しだけ軽くなっていくような気がした。
バスタオルに包まれた濡れた体から、お前の服へじわじわと熱が伝わっていくのを感じる。
情けなくて、申し訳なくて、だけどどうしようもないくらい、この温もりが愛おしかった。
「……あぁ。ありがとな、冬弥。……お前がそう言ってくれるなら、今は、ちょっとだけ甘えさせてもらうわ」
オレはお前の背中に回した腕に、もう一度だけぎゅっと力を込めて、その心地いい体温を全身で確かめるように目を閉じた。
「…体、冷えてないか?」
「……っ、いや、大丈夫だ。お前がこうして、バスタオルでキツく包んでくれてるからよ……」
お前の胸元に額を押し付けたまま、オレは掠れた声で小さく首を振った。
濡れた肌に触れるタオルの感触と、そこから伝わってくるお前の体温のおかげで、ガタガタと震えていた体の芯が、じわじわと温められていくのが分かる。
(冷えてんのは、オレの体じゃなくて、あの暗闇に怯えてた心の方だ……)
お前がこうして、裸のまましがみつくオレを嫌がりもせず、ただ真っ直ぐに抱きしめてくれている。
その事実だけで、さっきまでお風呂場で息が詰まりそうだった恐怖が、嘘みたいにすっと遠のいていくんだ。
まだ男に触れられた嫌悪感や、薬の残熱が胸の奥でドロドロと燻っているけれど、お前の腕の中にいる今だけは、ちゃんと息ができる。
「……なぁ、冬弥。もうちょっとだけ、このままでいさせてくれ。お前の温もりがないと、またあの箱の中に戻っちまいそうなんだ……っ」
オレはバスタオルを握りしめる指先にさらに力を込めて、優しく頷いてくれた、愛しい相棒の体に、すがるように強くしがみつき続けた。
「…でも、よかった」
「……あ? 何が『よかった』んだよ。オレ、お前にこんなに迷惑かけて、服まで濡らしてんのに……」
冬弥の手のひらが、バスタオル越しにオレの背中を優しく撫でる。
その温もりに救われながらも、お前の口から出た言葉と、湯気の向こうで優しく向けられた微笑みが、オレにはどうしても理解できなくて、涙で霞む瞳でお前の顔を覗き込んだ。
「…昔の彰人だったら、俺に助けを求められなくて…1人で抱え込んでいただろうから」
「……っ、」
冬弥のその言葉が、耳の奥から脳髄を直撃して、オレは思わず息を呑んだ。
(あぁ、そうか……。昔のオレなら、絶対に誰にも言えずに、一人で部屋に閉じこもって震えてた……)
プライドが邪魔をして、こんな惨めで汚い姿を誰かに見せるなんて死んでも嫌だったはずだ。それが例え、世界で一番信頼しているお前相手だったとしても。
だけど、今のオレはこうしてお前に裸のまましがみついて、大声を上げて泣きじゃくって、格好悪いところを全部曝け出して助けを求めている。
それは、オレが弱くなったからじゃない。お前がいつだってオレを拒絶せず、その真っ直ぐな優しさで丸ごと受け止め続けてくれたからだ。
「……お前が、オレをそうさせてくれたんだろ。……お前が隣にいてくれたから、オレは一人で抱え込まなくて良くなったんだよ、馬鹿……っ」
お前の胸元に再び顔を深く埋め、オレはバスタオルを握る指先に、これ以上ないくらいの愛しさを込めてギュッと力を入れた。
昔の孤独な暗闇には、もう二度と戻らない。オレには、どんなに無様で情けなくても、こうして抱きしめ返してくれる最高の相棒がすぐ隣にいるんだから。
「ふふっ、でも…急に裸で濡れたまま出てきたからびっくりした」
「っ、るせぇよ……! 別に好きで裸のまま出てきたわけじゃねぇだろ……っ」
冬弥がからかうように小さく笑うもんだから、オレは真っ赤になった顔を誤魔化すように、お前の胸元に思いきり額を押し付けた。
お前を驚かせるつもりなんてなかった。ただ、あの狭い浴室の壁が迫ってくる恐怖に耐えきれなくて、一刻も早くお前の温もりに触れたくて、本当に無我夢中だったんだ。
(……本当に、恥ずかしすぎるだろ、これ)
でも、お前がそうやっていつもの調子で笑ってくれたおかげで、男に汚された嫌な感触も、お風呂場での息が詰まるような恐怖も、全部くだらないことみたいに思えてくる。
バスタオルに包まれたオレを、お前は少しも嫌がらずに、ただ愛おしそうに抱きしめ続けてくれている。
「……ほら、笑ってねぇで、パジャマ持ってきてくれよ。お前がびっくりしたせいで、余計に寒くなってきたじゃねぇか」
オレはバスタオルをギュッと握り直しながら、少しぶっきらぼうな声を絞り出して、お前の顔を涙目のまま見上げた。
「はい。パジャマ」
「……あぁ、ありがとな」
冬弥の手から受け取ったふかふかのパジャマの温もりが、冷え切っていた指先にじんわりと伝わってくる。
あいつは言った通り、オレの目の前から一ミリも動かずに、その真っ直ぐな瞳でオレをじっと見守ってくれていた。
(本当に、お前が隣にいてくれるだけで、全然違うわ……)
男に汚されたようなおぞましい感覚も、あの狭いお風呂場での息が詰まるような恐怖も、冬弥がすぐそこに立ってくれているだけで、少しずつ遠い世界の出来事みたいに思えてくる。
バスタオルを床に落とし、お前が見ている前でパジャマの袖に腕を通すのは少しだけ照れくさくて顔が熱くなるけれど、不思議と嫌な感じはしなかった。
大人になってもこんなに情けねぇオレの姿を、お前は少しも蔑んだりせず、ただただ愛おしそうに包み込んでくれているから。
「……よし、着替えたぞ。お前、本当にずっと見てたな」
ボタンを最後まで留め終えて、オレは少し照れ隠しにぶっきらぼうな声を出しながら、冬弥の顔を覗き込んだ。
「頼まれたことだからな。それより、お風呂に入ろうと思うが1人で待てそうか?」
「……待てる。お前がここにいるって分かってりゃ、大丈夫だ」
オレはパジャマの袖を少し握りしめながら、冬弥を安心させるように、少しぶっきらぼうな声を絞り出した 。
本当は、お前が視界から消えるのが一秒だって怖くてたまらねぇ 。脱衣所のドアが閉まった瞬間、またあの男の気持ち悪い声や、クローゼットの真っ黒な地獄が押し寄せてくるんじゃないかって、想像するだけで胸がすくみそうになる 。
(……だけど、お前だって、オレの濡れた体を受け止めて服を汚しちまったんだよな……)
オレのせいで、お前にまでこんなに嫌な思いをさせて、冷たい思いをさせてる。
これ以上、冬弥に無理をさせて迷惑をかけるわけにはいかねぇ 。お前がすぐ近くの浴室にいるって分かっていれば、この眩しいくらいに明るいリビングで、ちゃんと待っていられるはずだ。
「……ほら、早く行って、冷えた体温めてこいよ。オレは、テレビでも点けて、ソファで大人しく待ってるから」
「じゃあ、すぐ上がる」
オレは冬弥の手をそっと離し、リビングのソファへと腰掛けた。
お前が少しでもゆっくり風呂に入れるように、精いっぱいの強がりの笑顔を作って見せて。
next…♡100(思い切って…!)
コメント
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汚れはまだ落ちていないので冬夜さんに落としてもらってください😁😁😁 それがいいと思います🙄🙄🙄 私以外の方も♡押してくださっていました~!!100行かせましたよ~!!😤 やっぱり面白いですほんとに‼️