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俺たち二人の時間を取り戻す、かけがえのない大切な意味が込められていた。
「改めて、お誕生日おめでとう、純一。生まれてきてくれて本当にありがとう」
「えへへっ、りひとさん……祝ってくれてありがとう。プレゼントのネクタイも大切に使うね」
「うん、俺の方こそ、いつもありがとう、純一。大好きだよ」
「えへへ……ぼくも」
険悪だったリビングの空気が少しずつ、温もりを取り戻していくのを肌で感じた。
この日の出来事は、きっとこれから先も一生忘れることはないだろう。
純一を、この傷つきやすい小さな恋人を
もっともっと大切に、命をかけて守らなければならないと
俺は心理士としてではなく、一人の男として、再度思い知らされたのだ。
これから先、どれだけ仕事が忙しくなろうとも
彼がそばにいてくれる限り
何度でもこうして、抱きしめ合って愛情を確かめ合っていきたいと思った。
◆◇◆◇
───深夜
全ての片付けを終えた俺たちは
寝室の大きなベッドに入り、お互いに向かい合う形で横になった。
純一は泣き疲れたのもあってすでに半分寝かけているが、やはり俺に甘えたいのか
布団の中でもぞもぞ動きながら、俺の胸元に愛おしそうに顔を寄せてきた。
「りひとさん…ぼくね、まだ、ちょっとだけ心臓がドキドキしてるの……」
「そっか。俺もだよ、まだ純一を泣かせた気が抜けなくて、胸が痛い」
「今日は…本当にごめんね。りひとさんに、酷いこといっぱいしちゃって……」
「もういいんだよ、純一は何も悪くないんだからさ」
「だって…ぼく、大人気なかったもん……」
そう言って、純一は申し訳なさそうに俺の胸にすっぽりと顔を埋める。
俺はそんな愛しい純一の柔らかな髪をそっと大きな手で撫で
その丸い額に、誓いを込めるように優しくキスを落とした。
「でも、こうやってちゃんと仲直りできて、本当に良かったよ。…約束する。来年は必ず、今年よりもっと素敵な誕生日にするからね」
その言葉を聞いて心底安心したように
純一は幸せそうに口元を微笑ませながら、すうすうと規則正しい寝息を立てて眠りについていった。
「おやすみ……純一。愛してるよ」
耳元でそう優しく囁いてから、俺もゆっくりと重い瞼を閉じる。
夜の深い静けさの中
俺は胸いっぱいに広がる彼への愛おしさを噛み締めながら、深い眠りへと落ちていった。
───たとえこれから先
どんな困難や試練が二人の身に起きても、この手さえ離さなければ
二人でいくらでも乗り越えていけばいい。
俺たちは、これから先もずっと何があっても一緒なのだから。