テラーノベル
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五章 到着
日本を追いかけた先には、古い館があった。今にも崩れそうだ。
「よし…。突入するぞ」
アメリカがそういったとき。
「我はここにいるアル。」
中国が突入を拒んだのだ。
「中にトラップがありそうだし、敵の仲間が来たら倒しておくアル」
「…それもそうですね」
話し合いを終え、アメリカとカナダは館に入った。
六章 暴走
「やっぱり、トラップの痕跡がある」
「Chinaがハッキングしてくれたのか」
表に残った中国は次々とトラップを破壊している。この選択は正解だったのかもしれない。
進み続けると、ひとつの広間があった。
「…開けるぞ」
アメリカがドアを開ける。
その時だ。
何かがアメリカを襲う。日本だ。
ガキィィン!
カナダの斧が日本の刀を止める。
「攻撃が…重いッ…」
あと一歩で斧が破壊されそうだ。
「兄さん、声かけでもしてみて」
「あ…あぁ。行くぞ…」
アメリカは精一杯息を吸う。
「戻ってこい…日本!」
しかし、アメリカの大声は届かない。
その時。
日本の攻撃が止まった。
七章 変化
「日本…さん?」
カナダが問いかける先に、日本はいない。
その先にいたのは…
「おい米国。ここはどこだ?」
「なんでここにいるんだよ」
「兄さん、この人誰?」
もはやめちゃくちゃな会話だ。誰も成り立っていない。
「自己紹介でもしとけ」
アメリカに言われ、自己紹介を始める。
「えー、俺は大日本帝国。日帝でいい。日本の父みたいなもんだ。」
一通り自己紹介が終わったところで、アメリカが質問をする。
「なんで急にここにいるんだ。さっきまで日本だったろ」
「俺だってわからない。急にこっちになった」
「?どういうことですか?」
カナダの質問に日帝が答える。
代々日本家はひとつの体を使っていて、そこに魂的なものが入っている。
今回は日本が使っている体に日帝が自動的に入った感じだ。
「まぁいい。とにかく探索を…」
アメリカが言いかけたとき。
何かが部屋に入った。
八章 もう一人
入ってきたのは…。
「あれ?アメリカと日帝とアメ弟じゃん。」
「げっ」
「兄さん、また言うんだけど…この人誰?」
カナダはまた質問をする。
「こんちはー。ソ連でーす」
「カナダです」
謎の自己紹介グループを抜けて、日帝とアメリカは会議をしていた。
「なんでソ連が…」
「いや、お前も旧国だろ」
「そうだが…」
そこにソ連が来る。
「ちょっとついてきて」
「何故に…」
「なんでだ?」
ソ連は2人を引っ張りながら、カナダと歩いている。
「会わせたい奴がいるから」
「…」
九章 兄弟
ソ連についてきた3人は次の広間に入ってびっくりしている。
「体調どお?」
「普通かな」
ロシアがぐるぐる巻きになって拘束されている。
しかも普通にソ連と会話している。
「縛られた状態でよく会話できんな…」
アメリカはそう呟く。
日帝が状況について質問をする。
「ロシア追っかけてたらここに来て、攻撃されそうになって、面倒だから拘束した」
「パワフルな親子だなぁ…」
カナダの言葉にソ連が言う。
「あ、俺とロシアは兄弟だ」
「今どうでもいいだろ」
十章 俺らは
「そういえば、なんで日本とロシアが急に襲ってくるんだよ」
「顔見た感じ、酔っぱらいとかじゃ無さそうだよ」
ロシアを除くメンバーは話し合う。
その時。
「その事なんだが」
ロシアが話し合いを止める。
「俺らは誰かに操られている」
「え?」
ロシアの発言に全員が口を開ける。
「なんでそう言える?」
アメリカは質問している。
「俺が兄貴を襲ったとき、俺には自我があった。」
「じ、じゃあ日本にも…」
そういったアメリカにロシアが言う。
「日本に逃げろとか言われたか?」
アメリカは今までの戦いを思い出す。
「いや、言われてない」
今まで、日本は無言で襲っていた。
「じゃあ可能性は低いんじゃ…」
「あぁ」
「じゃあどうやって糸をはずすのだ。操られているならまともに動けないだろ」
「ボス倒せばいいんじゃない?」
ソ連の言葉に、いやいや全員うなずいた。
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